↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
PR
115/205

仮題『絶』/『花丸』/『根底』

愛なんて、わからないけどさ。

壊れやすいものばかり集めてしまうの。

仮題『絶』


愛しきあなたよ 望むほど

愛しきあなたよ 縁のまま

愛しきあなたよ 対はなく

糸の色は 赤だと決めつけて


裏を覗くことばかりが癖になって

七階の会議室で待っている

難しい顔をした自尊心に

糸の色は 赤だと言えたなら



仮題『花丸』


いない いない どこにもいない

探した正答の背中も見えず

集めた点数のぶんだけ募った

虚しさは 空っぽでも重かった


最期に褒めてくれたならそれでいいと

何も求めずにいるには 愚かで

酷く痛むこの体を捨てるのに

もう少しだけ 覚悟が必要なのだ



仮題『根底』


非才を噛み締めたって

それだけじゃ 雲間は見えないから

臓腑を切りつける痛みに堪えて

それでもと 爪先を滑らせる


まだ まだ 死ねないのだと

脊髄の奥に隠した答えを

叩きつけられる解答欄を

千と二百年 待っている


ほら、来たんじゃない?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。