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仮題『絶』/『花丸』/『根底』
愛なんて、わからないけどさ。
壊れやすいものばかり集めてしまうの。
仮題『絶』
愛しきあなたよ 望むほど
愛しきあなたよ 縁のまま
愛しきあなたよ 対はなく
糸の色は 赤だと決めつけて
裏を覗くことばかりが癖になって
七階の会議室で待っている
難しい顔をした自尊心に
糸の色は 赤だと言えたなら
仮題『花丸』
いない いない どこにもいない
探した正答の背中も見えず
集めた点数のぶんだけ募った
虚しさは 空っぽでも重かった
最期に褒めてくれたならそれでいいと
何も求めずにいるには 愚かで
酷く痛むこの体を捨てるのに
もう少しだけ 覚悟が必要なのだ
仮題『根底』
非才を噛み締めたって
それだけじゃ 雲間は見えないから
臓腑を切りつける痛みに堪えて
それでもと 爪先を滑らせる
まだ まだ 死ねないのだと
脊髄の奥に隠した答えを
叩きつけられる解答欄を
千と二百年 待っている
ほら、来たんじゃない?




