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仮題『病魔』/『曲』/『frailty』
通院は嫌い?
わかるわかる。
仮題『病魔』
頭の中の椅子を たったひとつ
埋めていた面影に差し出した
神経の一つ一つが 腫れ上がり
疾んだ化膿の痛みを訴える
コンクリートの上に残る
乾いた水絵の跡を踏みつけ
下垂体の奥に潜むそれに気づかぬよう
靴を履いては 一歩 二歩
仮題『曲』
あなたを中心とした回転が
緩やかな線を描き出して
何もかもが真っ直ぐにならずに
指先から零れ落ちてゆく
その感傷に名前をつけるため
わざと流した涙の温度を
いつまでも覚えているだなんて
あなたらしい 薄弱さだね
仮題『frailty』
薄氷一枚の壁が遠いと
ありきたりなデジタルの筆を
突き立てた手の甲の骨が
聞き分けのない子供のように痛む
泣けない虹の腱を切るために
祈りを捧げる聖人の首を
折るのだと ただ息巻いていた
これはそんな きみの死体だ
寂しくはないよ、君も堕ちてくるからね。
ぱっぱら、ぱらぱら。




