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闇の烏:THE CROW  作者:
世界征服やりたい
22/24

異世界のタバコ(4)

自分が知っているアキラの性格が急に変わったことにひどく興味を惹かれているジャンからの質問を聞き、俺はただ少し同情を込めた目つきで彼を見つめた。


口に咥えた(くわえた)ロリポップの棒をつまみながら、俺は同情の眼差しで少し俯いた(うつむいた)


穏やかな風が吹いて俺の髪をわずかに揺らし、道の少しの砂埃と枯れ葉の欠片が、俺の横をただ舞い過ぎていった。


(本当に、もう死んだんだよ……アキラは。とはいえ、そんなことを言うわけにはいかないな。お互いのためにね)


そして俺は、何事もなかったかのように彼らを見つめた。


「男など泳げなくても、海に投げけりゃ勝手に泳ぐようになるだろ。今の俺は、そんな気分さ」俺は余裕を装って言い放ち、クールに決まったと確信していた。


「いやいやいや!泳げる前に、普通に溺れて死ぬだろう」ジャンは呆れた顔で反論した。


「そう…そうだ」ビルもジャンと同意見のようだった。


ふと、俺は非常に重要なことを思い出した。


「そういえばさ、この辺で、割と稼げる仕事ってないか?」俺は尋ねた。


「なんだ、お前仕事探してんのか?」ジャンは少し小馬鹿にしたように言い、ビルはただ微笑むだけだった。


ジャンは自信満々に親指で自分自身を指差し、自分のところで働かないかと持ちかけてきた。


「俺のバーで働け!このジャン様が一日15シルバー出してやる!どうだ?!」彼は自信たっぷりに言った。


「そうだ!」ビルも非常に力強く言った。


「それだけじゃないぜ!毎週日曜日にはタバコ1本やるよ!どうだ?!」ジャンはひどく自信ありげに叫んだ。


「そうだ!そうだ!そうだ!!!」ビルは興奮して跳ね起き、まるで世界を持ち上げられるかのように両手を高く突き上げて叫んだ。


「何がタバコやら、ただのロリポップじゃねえか」俺はもうどうでもいい気分で答えた。


「何を言ってやがる!このタバコ1本で3ゴールド近くするんだぞ!」俺が彼らのロリポップを侮辱した途端、ジャンは怒りを露わ(あらわ)にして言った。


「そうだ!」ビルも怒っているようだった。


(なるほどな……10ゴールドもするロリポップを掴まされたのは置いといて、彼らの怒りからして、どうやらこの世界はまるでゲームのような設定らしい。1ゴールドはシルバー100枚と同等ってわけか……)


思案した後、俺は再びジャンに尋ねた。


「あのさ、せめて世界征服とか、ハーレムを作るとか……そういうことができるくらい、金が稼げる仕事はあるかな?」俺は興味津々で尋ねた。


「お前、そんなキャラだっけ?」ジャンは俺を軽蔑するような目で見ながら小声で言った。


「まぁ、稼ぎがいい仕事ってなったら、ハンターか勇者だろうな。でも、それはお前には不可能な道だ、アキラ」ジャンはきっぱりと俺に警告した。


「勇者ね~。ちょっと気持ち悪いけど、勇者ルートで世界を征服するなら、ありかも……」小さく呟きながら考え込み、ロリポップの棒を指でつまみ、少し俯いた。


「おい、聞いてる?!お前、魔力がねぇってこと忘れてる?その道は不可能だ……」ジャンは再びきっぱりと警告した。


「そうだ!」ビルも同調した。


彼らの言葉を聞いた後、俺は再び自分の考えに没頭し、呟き続けた。


「金が手に入るだけじゃなく、民から崇められて、ハーレム世界を作るのも不可能じゃない気がする……」俺は呟いた。


俺は悟りを開いたような気持ちで前を見つめ、両目は完全に見開かれていた。まるで光が降り注ぎ、頭全体を照らしているかのようだった。


「それが……それこそが!真の勇者か!」俺は興奮して言った。


その時、ジャンの声が聞こえたが、俺は無視し続けた。


「どこの勇者なんだよ、それ」ジャンはもうどうでもよさそうな声で言った。


コツ……コツ……コツ……。まもなくして、俺たちから十数メートルほど離れた遠くから、重々しい足音が聞こえ始めた。


その足音は揃って(そろって)おり、広い石畳の通りに沿って響き渡っていた。


そこには、十数人の兵士の集団が整然とした隊列で歩いているのが見えた。彼らを率いているのは、優雅な鎧を身に纏った茶髪の騎士だった。その騎士の名はアレックス・グラント。


アレックスは腰に剣を佩び、兵士たちの集団の先頭を歩いていた。


そこにいる者全員が、制服の肩に独特な黒カラスのシルエットのロゴをつけていた。まるで、そのシンボルを掲げる特殊部隊の兵士であるかのようだった。


彼らの登場はあまりにも目立っていたため、俺たち三人の視線は即座にそちらへ向けられた。


「あれは?」俺は好奇心から尋ねた。


「そのロゴを見りゃ、もうわかるだろ?あいつらはクロハネ貴族の犬どもだ」ジャンは彼らを鋭い目つきで観察しながら答えた。


「ふーん〜」俺の顔は無関心に見えた。


座ったまま、ジャンは俺の方に少し身を乗り出し、わずかに嘲るような視線を向けてニヤリと笑った。


「俺が掴んだ情報だと、あいつらに命令を出したのは、お前の姉ちゃん……アリス・クロハネだぜ」ジャンは言った。


「なんのためだ?」

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