ほこりたかき武器
俺の体は今やアキラ(20歳)の体となっていた。髪は少し長く、黒髪にほんのり紫色の上品な艶があり、後ろの毛先で結ばれている。
首には黒い紐のネックレスが下がっており、先端には小さな飾りがあしらわれていた。一方、手首には黒い紐を編み込んだシンプルなブレスレットが巻かれており、小さな飾りが揺れていた。
服装は、以前アキラが着ていたものとまったく同じだった。
夜。
俺はゆっくりと目を開けた。まるで非常に長い眠りから覚めたかのようだった。
最初に気づいたのは、古く狭い木造小屋の中、藁のベッドの上に横たわっていることだった。その場所はあまりにも質素で、まるで馬小屋で寝ているかのような気分だった。
木造の屋根の隙間からは月光が差し込み、俺の部屋を照らしていた。
「ここは……?」俺は何度もパチパチと瞬きをしながら呟いた。
俺はゆっくりと体を起こした。片手で頭を押さえながら、直前に何が起きたのかを思い出そうとした。
「確か……俺は二代目トラックキュンに跳ねられて……クロウに会って……それから……アキラ・クロハネ……」俺は記憶を辿りながら呟いた。
思い出すと同時に、俺はすぐに自分の手と体を見つめた。
「アキラ……? そうか。今の俺はアキラの体に入っているのか」
俺はすぐに立ち上がり、両腕を大きく広げた。
目の前に広がる新しい世界を歓迎するかのように。
「フンッ! これがいわゆる異世界ってやつか?」俺は威厳のある声で呟いた。
傲慢な表情で視線を下に向ける。
「そうだな……まずは俺の誇り高き武器を確認しないとな」
俺は頭を下げ、左の手のひらで股間部分のズボンをできる限り素早く擦り始めた。
摩擦のたびに、うっすらと煙が立ち上った。
「出でよ! 我がエクスカリバーよ! 全ての敵をなぎ払え!」俺は情熱的な声で叫んだ。
そして……
両手を腰に当て、少し腰を突き出すと、股間の部分から眩しい光が放たれた。ポーズには自信が満ちあふれていた。
「ちゃんとやるじゃん、エクスカリバーよ。これなら、世界征服も余裕だぜ」俺は誇らしげに言った。
直後、左腕の筋肉が激しく硬直し、浮き出た血管がはっきりと見えた。まるで凄まじいこむら返りに襲われているかのようだった。
俺はすぐに右手で左手を掴み、激痛に耐えようとした。顔は苦痛で歪んでいた。
「いっててて! ……まさか! 異世界パターン通りにいかない罰が当たったのか……!?」痛みを押さえつけながら声を絞り出した。
小さな紫色の炎が、ゆっくりと俺の手のひらを焼き始めた。そして……
紫色の炎の束が、突然俺の手のひらから巨大な勢いで吹き出した。それと同時に、先ほどまで手にあった痛みが嘘のように消え去った。まるで炎とともに吹き飛ばされたかのようだった。
俺は目を丸くし、瞳を輝かせながらその炎の束を見つめた。顔に満ちる感動を隠しきれなかった。
「これって……魔力だよな……」俺は呟いた。
紫色の炎が収まると、突然その炎の中から4つの武器が落ちてきた。武器は土の床を叩きつけ、重々しい音を響かせた。
その4つの武器とは:
黒い刀
赤い模様の入った黒い傘
黒地に赤い模様が入った長鉄棒
幅広の黒い布
四つの武器の周囲では、小さな紫色の炎がまだ燃えており、武器の表面や土の床を這っていた。
俺は驚愕の眼差しで見つめた。
「こ……これは! ユーゴとモブたちの武器か!」
俺の小さな家の頭上には、より高い建物の壁が連なっていた。その大きな家の壁は、泥みや雨上がりの水溜まりがいたるところに残る、荒廃した大きな路地に沿って立っていた。
この路地には月光のほかに一切の照明がなかった。
俺の家より高い建物の上で、背中にシンプルな金属の盾を背負った忍び姿の者が、腰を下ろして木造小屋の屋根を見下ろし、俺を監視していた……
……木造小屋の裏で、彼は俺の声だけを聞いていた。その間、木製の壁の隙間から紫色の炎の光がかすかに煌めいていた。
「なるほどな、武器の収納ってのはこうやるのか。フン、いい勉強になったぜ。これなら世界征服も時間の問題だな」木の中からは、俺の威厳ある声が響いていた。
……そして、その忍びは鞘からゆっくりと小刀を抜いた。
刀が鞘から放たれると、忍びの顔が刃の煌めきにはっきりと映し出された。
「悪く思うなよ、アキラ……俺はお前のおやじからの命令に従っているだけだ。世界ってのは、実に残酷なもんだ」忍びはそう呟いた。




