ツキおねえちゃんのひみつ会議
ある日、静は屋敷の庭でツキを中心にあかね達が集まっている所を見かけた。
(ん?ツキ達あそこで何してるんだろう?なんだか昔見た猫の集会みたいで可愛いね)
と屋敷の中から微笑ましく見ていた。
(せっかくだし、何かおやつでも作ってあげようかな)
等思いながらその場からキッチンへと向かう。
そのツキ達はと言うと……
「にゃにゃにゃ(いい?みんな分かってると思うけど、この屋敷のボスは静よ?ちゃんと言う事を聞かないと駄目だからね)」
とツキが鳴き、あかね達もそれに合わせて返事をしている。
「きゅきゅ(うん、わかってるよおねえちゃん)」
「くぅ~(もちろん、ちゃんと聞くね)」
「ひゅるぅ(僕も僕もわかってるよ)」
「ぷぅぷぅ~(はーい)」
「にゃにゃ(わかってるならいいわ、次に偉いのはセリナよ)」
「きゅ?(なんでセリナおねえちゃんなの?)」
「にゃにゃ(それはね、あかね達はアリア達と仲良しでしょ?同じ色の水晶も持ってるしね)」
「きゅきゅ(うんうん、とっても仲良し)」
「くぅ~(もちろん)」
「ひゅん(僕も~)」
「ぷぅ(そうよ~)」
「にゃにゃにゃ(そして私は皆のおねえちゃん、そのおねえちゃんとお揃いのセリナが偉いのはと~ぜんよ!)」
とツキは胸を張ってちょっと自慢げに鳴く。
「きゅきゅ(なるほど~、すごいね、おねえちゃん)」
「くぅくぅ(そうなんだ~、セリナも優しいし納得ね)」
「ひゅるぅ(僕もそう思うよ~)」
「ぷぅ(うん、ごはんくれるセリナはえらい)」
丁度その頃に静がやってきて
「みんなおやつを持ってきたから、こっちにおいで」
その瞬間、さっきまでの厳かな会議の空気は一瞬で吹き飛んだ。あかね達が一斉に静に向かって走っていく。
そんな皆を後ろから見てツキが
「にゃにゃ(みんなまだまだお子様ね)」
と鳴きながら、自分も急いで後を追いおやつを貰いに行くのだった。
そんなやりとりを、日課の礼拝堂での祈りを終えたセリナが見かけ
「みんな仲良しさんですね。」
と微笑ましく見ているのだった。




