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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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136/138

136話


「こういうバイキングって個性出るって言うよね」

空いている席に向かいながら明里さんがそう言う。


「え、じゃあ肉ばっかり取ってる俺って肉食系男子ってことになっちゃう?」

「ふふ、それで言うと草食寄りなんじゃないかな?」


まぁあまりガツガツと行くタイプでは無いかな…

どちらかと言うと明里さんの方が肉食っぽいけどね。


無事空いている席に座って、取ってきた料理を食べる。


「「いただきます」」


サラダから食べる明里さんとは対照的にガッツリ肉を食べる。

「あ、これ美味しい!一口食べてみて」

郷土料理っぽいものを食べ、美味しかったらしくお箸で俺にアーンと勧める。


周りを確認したあと食べてみると、確かに美味しい。

煮物系でよく味が染みてる。

白ごはんが進む味付けだ。


バクバクと食べ進めていると白米が無くなってしまったので、おかわりついでに海鮮丼を作りに行こう。


「ちょっとおかわり行ってくるね」

「そんな食べて大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫」

「無理して動けなくならないようにね」


明里さんの言葉を背に俺は海鮮丼を作りに行った。


大きめの丼に白米を敷き海鮮コーナーに着いた。

何を乗せるか悩むなぁ。

とりあえずマグロ、サーモンは乗せて、イクラもかけ放題だったのでイクラも乗せる。

あとはハマチとガリを乗せてとりあえず完成かな。

海鮮丼のタレと書かれた容器からタレをかけて席に戻った。


「うわぁ、またいっぱい乗せてきたね。食べ切れるの?」

「大丈夫…だと思う」

海鮮丼を作ってる時はテンションが上がって気にならなかったけど、席に戻ってみると思ったより量が多い気がしてきた。

「い、いただきます」

意を決して食べ始めると、あんがいとスルスル入って行く海鮮丼。


「…直樹の見てると私も食べたくなってきた。ちっちゃいの作ってくる!」

もう食べ終わっていた明里さんがそう言って海鮮コーナーへと向かった。


8割ほどたべ終わった頃に戻ってきた明里さんの手には、小さなお茶碗にご飯とサーモン、そしてイクラが乗った親子丼をつくってきていた。


「私はこれで限界かな」

「はは、可愛い親子丼だね」

「でしょー!じゃあいただきます!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー


「はぁーお腹いっぱい!」

「…俺ももうパンパン」


なんとか食べ終わり、トレーを回収口に置いて2人で会場を出た。

「外に出るまであと1時間ぐらい時間あるけどどうする?」

「このあと売店行ってみたかったけど、お腹いっぱい過ぎてちょっと部屋で横になりたい…」

財布まで持ってきたけど今は売店に行ってもなにも買う余裕はないだろう。


「ほらー、だからそんな食べて大丈夫か聞いたのに!じゃあ部屋行こ」

「うん」


さすさすとパンパンのお腹をさすりながら部屋に着くと、当たり前のように俺の部屋に明里さんが入ろうとしていた。


「あれ?明里?」

「ん?どうしたの?」

「部屋戻らなくていいの?」

「うん!せっかくならこのまま直樹と居たいし」

…まぁいっか。


そのまま2人で俺の部屋に入った。


服も髪もセットしたけど、そんなことは気にせずにベットに横になった。

あぁ食べ過ぎた…

こういうとき左側を下にして横になるといいと聞いたことがある。

実際してみるとちょっと楽な気がする。


「もうー食べ過ぎー」

明里さんはそう言ってベットに乗ってきて俺の後ろに寝転がった。

「ちょっと自分の限界がわかってなかったみたい」

「まぁ時間はたっぷりあるし、ゆっくりしていこ」

「ありがと」


明里さんはそうは言ったものの、俺が動けないのが暇らしく、俺の背中をツンツンと突いてきたり、サワサワなぞったりとちょっかいをかけてきているが、俺が反応しないから数分で飽きたのか後ろから抱きついてスンスンと匂いを嗅ぎだした。


「あ、明里?」

流石に匂いを嗅がれるのはちょっと恥ずかしい。


「スンスン…なにー?」

「嗅ぎすぎじゃない?もしかして臭いの?」

「んーん、好きな匂い。直樹の匂いがする」


どんな匂いだよ!

「そんな嗅がれると恥ずかしいんですけど…」

「まぁまぁ、減るもんじゃないし、まだ動けないでしょ?」

「いや、だいぶ楽になったよ」

そう言って起き上がると「あぁー直樹の匂いが遠くなっちゃうー」

と、名残惜しそうにしていた。


「はいはい、またいつでも嗅がせてあげるから、そろそろ外行ってみる?」

「いく!」

俺の言葉を聞いた明里さんはシュバっとベットから起き上がった。


「一回部屋戻って準備してくる!すぐ戻ってくるね!」

そう言ってピューっと部屋を出て行った。


明里さんが部屋に戻っている間に乱れた髪を直して、スマホと財布をポケットに入れると、ちょうど明里さんが戻ってきた。


「準備できたよ!」

「外出る時って部屋の鍵ってフロントに預けるの?」

「うん、たしかそうだったと思う」

「おっけー、じゃあ行こうか」

「おー!」


靴箱の鍵を持って2人で部屋を出て、フロントにいた人に部屋の鍵を預けて旅館を出た。


真夏だけど、少し風も吹いていて俺らが住んでる街よりかは涼しいような気がした。




お読み頂きありがとうございます!



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