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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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131/139

131話


「いただきまーす!」

「いただきます」


「はいどうぞー」

晩ご飯を頂くことになった俺は明里さんとダイニングへと向かい手を合わせていた。


今日の晩ご飯は生姜焼きだ。

一階に降りた時点でいい匂いが漂っていたけど、目の前にするととてもお腹が減る匂いだ。

ご飯が入ったお茶碗を片手に少し厚めに切られた豚肉の生姜焼きを一口。


少し甘い味付けの中に生姜の味が良く効いたご飯が進む味だった。

「どう直樹くん?お口に合うかしら?」

「はい!めっちゃ美味しいです!晩ご飯ありがとうございます」

厚めながらも固くなく、歯切れの良いお肉に驚きながらも晩ご飯を作ってくれたお礼を言う。


「うちにはいっぱい食べる人がいるから、おかわり遠慮なく言ってね」

モリモリと食べている剛志さんを見ながらそう俺に言う愛菜さん。

「はい!ありがとうございます!」

それから愛菜さんと剛志さんにきょうのできごと話す明里さんを見ながら箸が進み、おかわりまでしてしまった。


ちなみに剛志さんはハンバーグ茂のことは知っていて、さらにたまに1人でも食べに行くほどの常連だった。



ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー



「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまー」


「またいつでも食べにおいでね」


どんどん箸が進んでしまってお腹がパンパンになってしまった。

「そういえばママ、海でそんなに混んでない穴場?的なところ知らない?」

「海?海ねー。今の時期ならどこ行っても多いと思うわよ?」

「やっぱそうだよね…」

「なになに?直樹くんとのデートの話?」

「そ、そうなんだけど、あんまり人がいっぱい居る所は嫌だなぁと思って…」

「ある程度は諦めるしかないわよ、暑いとみんな考えることは同じだろうし」


「そうだよね、わかった」

俺も帰ったら母さん達に聞こう。


明里さん達の話が終わったところで時間も遅くなってきたため、そろそろ帰ることにした。


「俺そろそろ帰りますね、ご飯ありがとうございました」

「えー帰っちゃうのー」

「夏休みなんだからいつでも会えるでしょ!それに次の金曜日からは旅行も行けるじゃないの」

「うー、それはそうだけど…」

「ごめんなさいね直樹くん、この子ったら甘えたがりで」

しょんぼりしてしまった明里さんを見ながら笑う愛菜さん。


「いえいえ、甘えてくれるのは嬉しいんで」

「…ほう、俺には甘えてくれなくなったのに」


おっと…剛志さんの前であまり言わない方が良かったな…


「お、お邪魔しました!ふ、服着替えるね!」

明里さんとダイニングを出て2階に行き、服を着替えて玄関を出た。


「次のイベントは旅行だね!私めっちゃ楽しみ!」

「俺も楽しみにしてるよ、結構緊張もしてるけどね」

「えー、緊張なんてしなくていいのにー」


彼女の家族と旅行なんて緊張するでしょ。


「じゃあ帰るね」

「うん、またね!」


玄関先で触れるだけのキスをして、明里さんに見送られながら自分の家に帰った。


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー



「ただいま」

「おかえり、結局夜ご飯どうしたの?」

「明里の家で食べてきた」

「ご迷惑じゃなかったのかい?」

リビングに入ると母さんと父さんがそう聞いてきた。


「…大丈夫だとは思うんだけど…」

遠慮せずにガンガン食べちゃった。


「私からもお礼、送っとかなきゃいけないわね」


「う、うん、お願いね……父さんと母さんちょっと聞きたい事あるんだけど」

「聞きたいこと?」

「なんだい?」


「電車を使って日帰りで行ける穴場の海、海水浴場?かなって知ってたりしない?」


「なにー?明里ちゃんと海デートでもしようってこと?」

ニヤニヤしてる母さん。

「海なんてもう何年も行ってないからなぁ…ちょっと分からないな…スマホで調べて行くしか無いんじゃないのか?」


「やっぱそうだよね」


「今の時期に海なんて、どこ行っても同じよ、割り切るしかないわね」

「……はぁわかった」

とりあえずスマホで調べて行けそうな所でも調べてみよう。


涼也の応援から始まった夏休み初日は忙しいながらも終わった。


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー



それからあっという間に日は過ぎて行き、金曜日になった。


「忘れ物はないかい?」

「渡したお金ちゃんと持った?剛志さん達の言う事聞いて勝手な事しないのよ!」

「いいなぁ旅行、ちゃんとお土産買ってきなさいよ」

「大丈夫、ちゃんと全部持ってる、お土産も買ってくるから、じゃ行ってくる」


母さんと父さんと一緒に玄関を出ると、家の前に白い大きな車がハザードを焚いて停まっていた。

明里さんの家の車だ。


助手席のドアと後部座席のドアが開き、愛菜さんと明里さんが降りてきた。


「今日からよろしくお願いします」

「息子まで連れて行ってもらってありがとうございます」

「ちゃんと送り届けるので安心してくださいね」


父さんと母さんが愛菜さんと話をしている。


「あれ?直樹荷物それだけ?」

「うん、着替えぐらいだからね」

小さめのキャリーケース1つだけを持っている俺に驚いている明里さん。


「じゃあ直樹くん、荷物乗せちゃって出発しようかしら」

「はい、よろしくお願いします!」

うちの両親と話が終わった愛菜さんがそう言ったのを皮切りに、2泊3日の旅行が始まった。

お読み頂きありがとうございます!



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