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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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126/142

126話


「昨日さ、俺と明里イオン行ってたんだけど、瑛太、椎名さんと行ってたよな?」


「行ってた、なんで知ってんの!?」

俺の言葉に驚いた様子の瑛太。


「いやぁ実はさ、瑛太と椎名さんが手繋いで歩いてるとこ見かけたんだ」

「あ…あぁー、てか見かけたなら声掛けてくれよ!」


「びっくりしちゃって声掛けるタイミング無かったんだって、…あの感じってことは告ったんだ、いつ?」

両想いなのはだいぶ前から分かってた。


「昨日な、夏休み入っちまうと会う日も減るだろうと思って学校の帰り道で」

照れくさそうにガシガシと頭を掻く瑛太。

「良かったじゃん、てか付き合ったその日に手繋いでイオンでデートしてたってこと!?」


「付き合ったなら別に遠慮はしなくていいかと思ってな」

早くない!?


そこまで話した所で明里さんと椎名さんが戻ってきた。

「2人付き合ってるって!」

「うん、今瑛太から聞いたよ。2人ともおめでとう」

「おめでと!」

「ありがとな」

「なんかおめでとうって言われると照れるねー」


「なになにー?何がおめでとうなのー?」

ちょうどそこに伊勢さんがやってきて、不思議そうな感じになっている。

「藤岡君と千晴が付き合い出したんだよ!」

すかさず明里さんが状況を説明する。

「え!?それはおめでとうだねー!…え、嘘、待って…私だけ独り身じゃん!!」


「まぁまぁ、そのうち望美にも良い人見つかるって」

「そうそう!大丈夫大丈夫!」

「えー2人とも上から目線すぎないー?」

女の子3人でキャイキャイとはしゃいでいる。


「おーい!そろそろ電車来るぞー!駅入ろうぜー」

「「「はーい」」」

瑛太を先頭にホームに向かった。




普段使わない電車に四苦八苦しながらもなんとか予定していた時間に電車に乗ることができた。


3つの駅を過ぎて目的の駅に着いた。


「ふぁー、電車何気に楽しかった!」

「普段使わないから新鮮さがあったね」

「こんど電車でどっか行ってみようよ!」

「夏休みだしそれもいいね」


「おーい!こっちこっちー!」

改札を抜けて駅を出たところで、明里さんとそんな話をしていると先に降りていた瑛太達が俺たちを呼んだ。


「ごめんごめん、瑛太場所分かるの?」

「おうよ、空手の試合で運動公園の隣の武道館に何回か来てるからな」


「じゃあ道案内お願いねー」

「まかせろー」


瑛太と椎名さんが隣同士で歩いて行く後ろを俺たち3人は着いていった。



ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー



その後は何事もなく総合運動公園に着いた。

駅から思ったほど離れて無かったし、ただ真っ直ぐ進むだけだったというのもあるだろう。


「すごいねぇ…」

「これは…ヤバいね」


公園と名前が付く通り、結構木々が生い茂ってる。

ということは…蝉の鳴き声も凄いということで…


「早くグラウンドいこうぜ!」

「そうだね!」

ミンミン、ジージーと大合唱。

俺たちは足早にサッカーが行われるグラウンドへと急いだ。


グラウンドが近づくにつれて今日の試合に出場する学校の生徒の姿がちらほらと見えてきた。

俺たち5人は結構目立っている。

いや、5人というのは間違いで正確には3人の女子達に送られる視線が凄い。


まず伊勢さん。

可愛い系であり軽くギャル系美少女。

それに椎名さん。

スポーツが得意そうな活発系美少女。


極めつきは明里さん。

清楚系美少女であり、可愛くも綺麗という反則っぷり。

ちなみに今日の服装は白のワンピース。

アニメのヒロインみたいな装いだ。


「なぁ、さっきから俺らめっちゃ見られてね?」

辺りをキョロキョロと見回しながら瑛太が俺にそう話す。

「見られてるね、でも仕方ないんじゃない?明里達が目立っちゃってるし」

俺はそう言って、今にも声を掛けてきそうな他校の男どもを牽制するために明里さんの手を握った。


瑛太のほうはみんなの前で手を繋ぐのはまだ恥ずかしいらしく、椎名さんの隣に移動するだけだった。

その対応のおかげか、見てくる人はいるけれど声を掛けてきそうな雰囲気は無くなった。


グラウンドに着くと10時前、ちょうどいい時間に来れた。

観客席は思ったより埋まっている。流石は県大会。


「あの辺り良さそうじゃない?」

「空いてるし日陰じゃん!行こ行こー」


椎名さんと伊勢さんがみんなで座れる場所を見つけたらしく、ズンズンと進んで行くのに着いて行った。


俺、明里さん、伊勢さん、椎名さん、瑛太の順で席に座るとちょうど試合が始まるみたいで、選手達がグラウンドに出てきた。


「お!涼也いたぜ!ほらあそこ!」

「あ、ほんとだ」

「どこどこー?」


「あれ?涼也背番号10番じゃん」

…確か10番ってエースの人が付ける番号じゃなかったっけ?

「ねぇねぇ直樹、10番って凄いの?」

隣の明里さんが聞いてきた。

「確か10番はチームで1番上手い人が付ける番号って聞いたことあるよ」

間違ってたらごめんだけど。

「へぇー!じゃあ渡辺くんって実は凄いんだね」

「俺も全然知らなかった」


そんな話をしていると試合が始まるみたいで、中央に両チームの選手が並んで挨拶をした後、グラウンドに散らばった。


お読み頂きありがとうございます!



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