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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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申し訳ないです


川沿いに上流を目指して進んで来たが

別の流れとの合流地点にぶつかり困り果てた。


どちらが本流なのか迷う事無く流れの大きさが違う

しかしその本流の方へ行くには

目の前にある支流となる川を渡らなければならない。


私にはこの川を泳いで渡る自信は無いし

これは支流に沿って上って行きその後で本流を探すかと

そんな風に考えているとシルフが言った。


「ココを渡りたいの~?」


そうだと答えるとちょっとだけじっとしててと言ってから

何かを唱えると私の体がフワッと浮いて

シルフと一緒にフワフワと動き出し気が付くと川を渡っていた。


「これでいいのぉ~」と何事も無かったかの様に言うシルフに


「うん、ありがとう」とすかさず返した。


本当にびっくりしたがシルフの能力なんだと納得して

心からお礼を言った。


それにしても本当に驚いた。


フワッと浮いた瞬間の浮遊感はお尻がこそばゆくなったし

フワフワと移動する間は落ちてしまわないかと

結構不安にもなったが取り乱して暴れてはいけないと

自分で自分に言い聞かせるのに精一杯だったので

今思い返してみても飛んだと言う実感は沸いてこない。


事前に教えてくれればもう少し楽しめたかも知れないのに

そんな事を思いながらもこれで遠まわりしなくても済んだと

心からシルフに感謝した。


するとそこからはまた生態系が少し変わった様だった。


所謂今までは肉食恐竜が多かったが

この辺りは木々の数が少し減ったせいもあってか

草食恐竜が多くなっていた。


4、50mはありそうな四足で首が長い恐竜がいるかと思えば

体が大きく2本の角を生やしたトリケラトプスの様な恐竜に

背中になにか飾りの様な物を持ったステゴサウルスの様な恐竜と

瘴気に侵されて真っ黒なのにその影形ではっきりと分かる

そんな恐竜たちが多く居た。


流石に草食恐竜なので襲って来ないだろうと高を括っていると

そんな事はまったく無くて、

私の姿を見つけると迷う事無く襲い掛かって来た。


穏やかな性質の恐竜だと思っていたのに

この世界では違うのだろうか、かなり狂暴に襲って来るので

私は変わらずに範囲浄化で

そしてシルフはやはり風の刃の一撃で倒して行った。


そしてさすがに4、50mもあった魔物はその大きさのお陰か

等価交換様の買取価格は1匹でも900万円を超えていて

さすがに本当にびっくりした。


だってシルフの風の刃の一撃で首切り落とされて

呆気なく倒れていたよ。


私は見ていただけだったけれど簡単だったと思うよ。


もうね、ホント呆気にとられたと言うかなんというか

本当に良いのかって感じだよ。


そのお陰もあって等価交換様の現金表示もすでに3億円を超えていて

拠点となる場所さえ見つけられれば

もうそこにすぐにでも家が建てられそうだった。


私は最近では範囲浄化しかしてないのにと思うと

何だか申し訳ない気分でいっぱいだった。



読んでくださりありがとうございます。

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