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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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21/251

考えたらダメです


魔界の森に近づくほどに瘴気の霧が濃くなって行くので

私は範囲浄化を掛けながら進んでいた。


まだ森に入る前からこの状態だとしたら

私は拠点にするのに相応しい場所を見つけるまで

ずっと範囲浄化を掛け続けなくてはならないって事だよね。


そんなに集中力が持つのかが心配になった。


やはり無理をしない程度に休憩を挟まないとダメだな

そう考えていた。


問題は一度浄化した場所はどの位の時間その浄化が持つのかだが

周りがこんなに濃い状態ではすぐに元に戻りそうだし

1カ所に留まって浄化を掛け続け

そしてその場の瘴気が無くなったら移動する様にした方が

効率が良いだろうか?


いやいや、この魔界の森の瘴気が無くなってしまったら

3ヶ国でこの魔界の森の領土獲得のための戦争が起きかねない

それならば敢えて瘴気はそのままにした方が良いのか?


色々と考えてはみたが結論は出ず

取り合えず私は自分自身に結界に結界を重ね

万が一にも自分が瘴気に侵されない準備だけはしっかりとした。


そして範囲浄化を掛けながらゆっくりと魔界の森へと入って行く。


前に必死になって浄化した瘴気溜まりに比べたら

視界が取れないほどには瘴気は濃くは無く

魔界の森全土と言う広範囲のせいで

咽返る程の瘴気が溢れている様に感じていただけの様だった。


なので考えていた程には浄化は大変では無かったが

魔物の数がとにかく多かった。


この魔物達がどうしてこの森から出て行かないのかが不思議な位で

下手したら魔物同士でも戦いあっていてまるで戦場の様だった。


範囲浄化だけで簡単に浄化出来る魔物も居れば

しっかりと『浄化』を掛けないと浄化されない魔物も居て

まったく休む暇も無い程だったが

等価交換様の現金表示がガンガン上がって行くのが嬉しくて

時間も忘れて浄化を念じていた。


まだ森に入って100mと進むか進まないかの位置で

もうすでに1時間位を経過していた。


絶え間なく何処かから湧いて来る魔物達のせいだが

考えてみたら向こうから来てくれるのだから楽なもんだ。


そしてとうとう等価交換様の現金表示が1千万円を超えた。


オール電化の家に一歩近づいた気がしてテンションが上がった。


流石魔界の森、高額魔物の巣窟の様だ。


この調子で目標の1億円突破目指しガンガン頑張る。


そう私は等価交換様のレベルアップの為にも頑張る。


寝る間も惜しんで頑張ると意気込んでいたが

魔物の襲撃は収まってしまった様だった。


この辺りの魔物は倒し尽くしたと言う事か?


まぁ、キリも良いのでしっかりと休憩を取る事にした。


ご飯もしっかり食べて睡眠もしっかり取ってまた明日から頑張る

そう決めてご飯を選ぼうとしたら

「今なら回復魔法の書の掘り出し物がございます」と

等価交換様から報告があった。


「掘り出し物?」


「上級の書2です」


「簡単に手には入らない物なの?」


「そうではありませんがかなりお安く手に入ります」


「お安くっていくらするの?」


「50000円です」


「それって安いの?」


「定価の5分の1程です」

って、それは買いでしょう。


どのみち覚えたい魔法ではあるけれど

上級の書2ってどんな魔法が覚えられるんだろう


「欠損をも回復する傷回復魔法エスナが使える様になります」


それは大事、絶対欲しい是非買ってください。


私は等価交換様に思わずお願いしてしまったが

その情報はいったい何処から?


そして誰が何処から手に入れて来るの?


何だか怪奇現象の様だなんて考えたらダメだよね


「はいダメです」


それなら私の疑問に答えてよと願ってみたが

等価交換様から返事は無かった。


名 前 青葉紅愛(聖女)

レベル 14

スキル 浄化5 結界4 ヒール3 キュア3 エスナ1

    調合 1

固有スキル 魔力量 ∞ 等価交換 5


読んでくださりありがとうございます。

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