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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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言語道断


薬草の種類の多さに驚いていた。


その効果も効能も様々で全部を覚えるのは大変だったが

傍に生えていた似た様な草を摘んで等価交換様に収納すると

等価交換様が簡単に鑑定してくれた。


買い取り可能なのが薬草で処分されるのは雑草なんだと

それが分かるだけでも気が楽になったと言うか

買い取って貰える草を薬草の書に照らし合わせる事で

かなり覚えるのが楽になった。


そして近場にあったそれらしい草を片っ端から摘んで回り

この森にどんな薬草が生えているのかを覚えて行った。


でも薬草を集めても調合出来ないんだったら意味ないよね

「調合道具を購入しますか」と等価交換様に聞かれ

調合に道具が必要なのか、そうだよねあたりまえかと思っていた。


でもここで調合道具広げてあれこれ検証するのも落ち着かない。


確か等価交換様に保存しておけば劣化しないって言ってたよね

それなら調合の勉強を始めるまでは保存で良いかと決めて

草摘みを陽が沈むまで続けた。


ついでに辺りをうろつく魔物もかなり浄化出来たので水辺へと戻ると

干してあった洗濯物を盗もうとしている集団が居た。


結界を張っておいたお陰で中に入れずにいる様で

洗濯物は無事だったが乙女の衣服を盗もうとするなんて言語道断

私は久しぶりにボーガンを取り出し攻撃をした。


思っていたより数が多くて追加で矢を購入した位だった。


そして私が攻撃した事で反撃してくる奴らもかなり居て

奇声を上げて飛び掛かってくる様子はちょっと恐怖だった。


一斉に飛び掛かられた時は逃げたくなったが

着替えを守るのは必須事項だったので負けずに攻撃し続けた。


一撃では倒せなかった奴も多くかなり手こずったが

如何にか戦闘を終わらせるとそこには13頭の猿の死骸が転がった。


食べられる物でもないのにどうして盗もうとしていたのか

想像も出来なかったがこの森は猿の集団も居るのだと分かり

前の森とは生態系が違うのかもしれないと少しだけ思った。


それにしてもやっぱり結界は大事

まさか魔物以外にも効果があるとは思わなかった。


と言うか何で猿は結界に入れなかった?


魔物から守るための結界だから魔物が入れないのは当然だけど

猿は獣扱いだとしてもただの人間と同じ生物だよ

その猿が入れないとなると人間も入れない事になるよね?


でもサマサさんの荷馬車に張った結界は普通にみんな出入り出来たよ


私は何が何だか分からなくなった。


獣も魔物扱いって事か?


最終的にはそう自分を納得させたけれど

やっぱりどうしても腑に落ちない気分でいっぱいで

その晩は勉強する気にもなれず食欲もあまりわかず

夕飯は軽くスムージーで済ませベットへ入ったが

なかなか寝付けなかった。


すると夜中にまたまた猿の集団に襲撃された。


何処から湧いて来るのか

何故襲って来るのか意味が分からなかった。


取り合えず応戦していたが

何処かにコイツ等を操るボスでも居るのかと思い至った。


私の何かが気に障り襲わせているのかとそう考えたのだ。


だとしたらそのボス見つけ出して如何にかするか

一刻も早くこの森を去るかだけれど

ボスってどうやったら見つけられる?


この猿の何匹かを逃がして後を付けるか?


って、どう考えても私にそんな芸当は絶対に無理だ

だとしたらこの森を一刻も早く去るしかない。


そう決めて猿を撃退するとさっさと荷物を纏めて

まだ夜中だと言うのに足元に気を付けながら森を進んでいた。



読んでくださりありがとうございます。

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