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どこ行った、D&D?



 さて本題を。

 私が焦がれたのは、泣く子も黙る『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下D&D)。王道中の王道ファンタジーRPGだ。


 これがまた本品だけでなく、関連グッズが豊富でね。戦闘時の隊列とかどのような動きで戦うとか視覚化させるプレイヤーにモンスター、あるいはアイテムのフィギュアがたくさんあって。さらにはダンジョンを表現する豊富なパネルなんかも。

 ワクワクするんだよなあ。

 集めるほどにゲームの臨場感が出て、没入感も高まって、めっちゃ場の雰囲気が盛り上がる感じなんスよ。

 あ、“感じ”というのも、自分はそろえきったわけではないからです。はい。

 だって、今の課金システムよろしくナンボでも金が飛んでいくシステムなんだよ? ダイスだって4面、6面、8面、10面、12面、20面と種類があってクリスタル・ダイスとか素材も色々あったりして。あんなものをコンプリートというか、ひとそろえするなんて、バイトもしない学生には、夢また夢の話だったんだ。


 それにね。


 中・高と部活動をやるのが当然の時代?にD&Dで遊んでくれる友達を見つけることが非常に難しかった(泣)

 プレイする機会がないから、D&Dに夢中で投資するほどの状況が生まれなかったというのもある。

 すくなくとも私の田舎じゃ、帰宅部なんて両手で足りるくらいしかいなかったからね。帰宅部は落ちこぼれと同義だったスよ。なんてったって9割9分が運動部だから(それもヤンキーの巣窟みたいな部が多かったなあ……。少6の時に先生殴ったとか物騒な話ばっかり流れてきたから。高校じゃバイクで死んだの3人目とか。ヤベえ時代スよ)。

 それでもプレイヤー・セットのフィギュアを買ったっけ。ほぼ使うときがなかったから、キン肉マン消しゴムみたいな感じで妄想しながら戦わせて。夢中で「カキーン!」「とあー!」とかやってたな。中学生にもなって、頭ん中で。


 え、寂しくないよ?


 妄想してる時はマジのホンキでやってるから。

 どうにもなんなくて、友達の弟と遊んでたときもあったなあ。そのつながりで、むしろ今も都会に行った先から連絡が入るくらい(笑)


 そんなだから、本格的にD&DというよりもTTRPGをプレイしたのが大学に行ってからになる。

 そうなんだ。その時には、『ソード・ワールド・RPG』(以下SW)が主流で、D&Dに興味を持つ人がいなかった(なんてこった!!)

 ヘタしたら『トラベラー』とか『T&T』とか、いやいや、なんで王道やる人いないんだよ! ウソだろ、『イモータル・セット』まで続く広大深淵な冒険が待ってるのに、D&Dのスタート地点にすら立てないってなんだよ!!

 好みが玄人すぎんだよ、同じ“耳尖り系”なら超絶美人のエルフと冒険した方がモエるだろ? 何が哀しくてミスター・スポックと密室ランデブーを100光年もご一緒しなきゃならんのだよ。おまえ、そういう趣味なんか?


 わかってねえよっ


 男ならD&Dっ、RPGといえばウィザードリィやドラクエじゃなくてD&Dなんだよ。“オレ達”って言ったら『ひょうきん族』というのと同じなんだよ!!

 誰が『タカイチ』と聞いて「あー、毒舌岩井のコンビ……」なんて間違えないだろ? 『キムタク』と聞いて「“木田タクシー”ね……」なんて思い当たらないだろ? そういうコトだよっっ。


 はぁ――


 ええ。結局、大学4年間でSWをプレイヤーとして堪能しましたよ。きっちりレベルカンストまで。フィナーレはシナリオ集から『石巨人の迷宮』をピックアップしてやったので、それまでの生成クエスト(詳細は後述)とのギャップもあって、非常に愉しみ、かつ、感動したね。

 もちろん面白かったけど、首まで浸かりたかったのはD&Dだったから、自分的にはモヤるところがありまして。

 それにね。

 進行役《マスター》する人が中高時代にやり尽くしたらしい人が多くて。そこもちょっと。マスタリングはうまいけど、逆にうますぎて考え込んだシナリオの作成を面倒くさがるんです。そうなるとどうするか? こなれすぎてプレイヤーの動きに合わせたクエストを発生させる手法をとってくるんスよ。

 いやいや……

 人間相手にそれはないでしょ。

 どうしてもコンピュータの自動生成クエストみたいな浅さになるから。表面的すぎて、プレイヤーのアクション頼みだから、ほじる何もなく……もう、何て言うんだろ。


 ボケることを辞めて“振り”もしない相方の垂れ流す話に、無理矢理レシーブの手を出して、上げたボールをツッコむような自作自演の苦しさ、虚しさ――と言えばいいですかね。


 いや、もう……。


 これってラノベみたいな感じなんだよね。

 ストーリーよりもキャラ重視。そのキャラが好きで、そのリアクションを愉しむだけ、みたいな。だからストーリーがいらない(ぜんぶのラノベがそうじゃないけど。一時乱立して、それでイヤになって読まなくなった)。


 もちろん、それで満足できる人はそれでいい。

 それについて文句はないよ。


 ただ自分はそういうタイプじゃないので、ストーリーも何もないと“薬草採取について友達同士でダベる”だけみたいな、もはやゲームになってないというか、システムいる? なんて身も蓋もないツッコミをしたくなる気持ちになっちゃうの。


 ちゃんとシナリオ練ってよー


 自分はそこまでやり尽くしてないから。

 それにさ。結局は二番煎じのシナリオだろうと、自分は愉しめるから。そもそも学生時代のメンツなら、“なりきり派”が盛り上げてくれるから、外すなんてない。

 たとえ見たことのあるシナリオでも、自分が主人公のひとりとして体験することはないし、必ず違いが出て、十分愉しむことができるんよ。

 知ってるはずのディズニーランドをリピートするみたいに、造り込まれている分だけ、体験した時の味わいはそれなりの深さがあるんス!


 まあ、そんな感じで。

 必然的に自分でマスターやるしかないと。

 合宿中にメンツを誘い、自作のシナリオでD&Dやったりしてました。


 実際の処、プレイヤーがどこまで愉しめたかわかりませんが。当然ながら、私はご満悦。

 

 次回は、その話で。





 あー、なんか今回もグチってたような(苦笑)

 あれ、ぜんぶそうなるん?

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