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学校と僕。  作者: 奏良
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19

僕たちはほこりまみれのボールを外に引っ張り出した。

「ついでだから、こっちの倉庫も確認してみよう」

田口の言葉に、僕らはもう一つの倉庫を見る。

「もっとボールとかが見つかるかもしれないだろ?」

僕らはその言葉にうなずき、さっきの倉庫の真後ろに出来ていた倉庫に入った。


「よかった・・・ここはダイジョウブだ・・・」

さっきの倉庫を見ているので、ほこりまみれも、クモの巣も覚悟していた僕たちだが、意外にも、こっちの倉庫は全然ほこりもクモの巣もなかった。

「へぇ、意外だ・・・」

田口もめがねを押し上げる。

僕も、こっちの倉庫は、キャンプ地や管理棟に背を向けてたっているので、さっきよりもひどいものかと思っていた。

「・・・」

和倉は黙って倉庫を見渡している。

「佐崎、ボールあるか?」

僕は佐崎に声をかける。

「いや、ここはダンボールばっかり・・・出た方がよさそうだな」

確かに、ここには道具も何もなさそうで、僕らが求めているようなものは見当たらない。

「見当違いだったな・・・」

田口はそういって倉庫を出て行った。その後ろを佐崎が行く。

「和倉、僕たちも出よう」

「・・・」

僕は声をかけたが、和倉は全く気づいていない。

倉庫の中を見渡している。

「・・・和倉?」

僕は和倉の肩に手を置いた。

「!・・・あぁ・・・梶谷・・・」

和倉はすごく驚いた様子で振り返り、いつもの表情に戻った。

「ダイジョウブか、和倉・・・」

「あ・・・あぁ・・・」

僕は妙な和倉の態度に疑問を持ったが、それからは全くいつもどおりだったので、気に留めなかった。

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