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僕たちはほこりまみれのボールを外に引っ張り出した。
「ついでだから、こっちの倉庫も確認してみよう」
田口の言葉に、僕らはもう一つの倉庫を見る。
「もっとボールとかが見つかるかもしれないだろ?」
僕らはその言葉にうなずき、さっきの倉庫の真後ろに出来ていた倉庫に入った。
「よかった・・・ここはダイジョウブだ・・・」
さっきの倉庫を見ているので、ほこりまみれも、クモの巣も覚悟していた僕たちだが、意外にも、こっちの倉庫は全然ほこりもクモの巣もなかった。
「へぇ、意外だ・・・」
田口もめがねを押し上げる。
僕も、こっちの倉庫は、キャンプ地や管理棟に背を向けてたっているので、さっきよりもひどいものかと思っていた。
「・・・」
和倉は黙って倉庫を見渡している。
「佐崎、ボールあるか?」
僕は佐崎に声をかける。
「いや、ここはダンボールばっかり・・・出た方がよさそうだな」
確かに、ここには道具も何もなさそうで、僕らが求めているようなものは見当たらない。
「見当違いだったな・・・」
田口はそういって倉庫を出て行った。その後ろを佐崎が行く。
「和倉、僕たちも出よう」
「・・・」
僕は声をかけたが、和倉は全く気づいていない。
倉庫の中を見渡している。
「・・・和倉?」
僕は和倉の肩に手を置いた。
「!・・・あぁ・・・梶谷・・・」
和倉はすごく驚いた様子で振り返り、いつもの表情に戻った。
「ダイジョウブか、和倉・・・」
「あ・・・あぁ・・・」
僕は妙な和倉の態度に疑問を持ったが、それからは全くいつもどおりだったので、気に留めなかった。




