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学校と僕。  作者: 奏良
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20

外に出ると、女子はもうテントの近くにいる。

僕らがボールを脇に抱えてそばに行くなり、中田がきびきびとした口調で言った。

「入浴場はダイジョウブ。男子のほうも、女子のほうも、入浴時は4、5人で入ることになりそう」

「ボールはこのとおり。汚いけど、洗えばダイジョウブだと思うよ」

佐崎がほこりまみれのボールを見せる。

「・・・洗えばな」

僕は小声で付け足した。

「じゃあ、これからテントなどの班を決めよう」

田口がボールと資料を持ち替え、めがねを押し上げる。

「では、テントの班のことなんだが・・・」

僕は田口の声を聞きながら、佐崎が投げた捨てたボールを拾った。

ざわざわとした草の音が聞こえる。

だが、それは何かの前ぶれのようだった。


「・・・」

狭いテントの中で、僕は目を開けた。

まだ外は暗い。

となりを見ると、佐崎がいびきを掻いて寝ている。田口も顔を伏せていた。

和倉は・・・

僕は和倉が寝そべっていた布団の中に、誰もいないのに気づいた。

昼間から、態度がおかしかった和倉。どこに行った・・・?

僕は靴をはくと、テントを出た。


「和倉?」

僕の声は、風の音にかき消される。

和倉の姿はない。

「和倉、どこだ?」

僕はもう一度呼んだ。

その時だった。

「瀬斗君、危ない!」

「早く逃げろ!」

「え・・・?」

不意に後ろから声がして、僕は立ち止まった。

そして、振り替えるまもなく、顔の横を石が横切った。

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