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学校と僕。  作者: 奏良
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17

僕は水でといだ米を釜に入れる。

江桜の話をしてから、田口の手際が悪くなってしまったので、僕は残っていた米を一人で全部といだ。

釜にふたをし、キャンプ場の管理棟にあるバーナータイプのコンロに火をつける。

これで完了だ。

することがなくなった僕は、他の人たちを見た。

具材を切り終えた如月が、和倉と一緒になべを覗き込んでいる。

和倉と如月は、校内でも有名なナイスカップルだ。

見ていて微笑ましいというか、和むというか・・・。

僕は楽しげな二人をじゅうぶん見た後、江桜と佐崎と中田を見た。

執行部第3ハイテンションズは、如月が抜けてもハイテンションで、中田がしかりつけているものの、全く聞いていないようだ。

ふと僕は田口を見る。

僕の横で、真っ赤な顔をしてうつむいている田口。

佐崎たちと一緒になって話せばいいのに。

僕は田口を見て微笑んだ。


「おいしい!さすが味付け担がしただけある!」

「って、佐崎は結局何もしてないのかよ・・・」

「してたよ、ちゃんと担のよく動く手を見て応援してたんだから」

「それを足手まといって言うんじゃないのか?」

「むぅ!」

漫才のような会話が僕と佐崎で行われている。

如月はくすくす笑っていて、江桜は全く口にカレーを運ぶ手を休めていない。

和倉は微笑む如月を見て嬉しそうだし、中田はカレーを頬張りながら携帯電話をいじっている。田口は・・・江桜に見とれていた。

「むぅ・・・瀬斗のバカ・・・」

「バカは佐崎だろ?」

「むぅ!」

「さっきから何だよ?むぅむぅむぅむぅ・・・」

「僕火星人だもん・・・」

「火星人ってむぅむぅ言うのか?」

「知らない」

「大体火星に人類がいるのか?」

「・・・」

佐崎が黙り込んだ。

僕はカレーを口の端につけながらすねる佐崎がおかしくて、声を出さずに笑っていた。

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