11.第一回聞き取り調査(第一部 前半終了記念)
自己紹介をお願いします。
「オデット・ネヴァフです。えっと、以上、かな」
「ルクス・プリンシピウムと申します」
お二人の関係は?
「大切な人だよ」
「た、大切な人で、師匠と弟子です」
好きなものはなんですか?
「ルクスと魔術」
「魔術、とオデット様、です…………」
苦手なものは何ですか?
「うーん…………王城?」
「苦手なもの…………セーヘス、でしょうか」
「何それ?」
「模擬戦争と呼ばれる、盤上遊戯です。王、将軍、騎士、兵士、魔術師、を模した駒があり、それを使って、戦争のようなことを行う遊びですね」
「へー。何でそれが苦手なの?」
「東方には、一騎当千、という言葉があるそうで…………」
「あぁ、なるほど。ルクスはその一騎当千だからね」
「はい。何故、魔術師は転移を一回しか使えないのでしょうか。それと間合いは、感知範囲は?と考えると、分からなくなってしまって」
「なるほど。確かに、そうかも。それだったら、私も苦手だな」
最近ハマっていることは?
「魔術の実験」
「あぁ、あれですね。ですが、どうか、危険のないように」
「分かってるよ。それで、ルクスは?」
「私は、オデット様に色々とお教えすることでしょうか」
「うん。それ、結構前からだよね」
欲しいものはなんですか?
「うーん、ルクスとの時間」
「私も同じ気持ちです。ですがその、先日、行きつけの書店で、新しい魔術書を入荷したと…………」
「え、何それ。早く買いに行こう」
お互いの第一印象は?
「うーん。綺麗な人だなって思った。あと、あの時のことは皆忘れて欲しい」
「えーと、そのことについては黙秘しますが、私も綺麗だと思いました。山脈にかかる冠雪のように、一面に広がる銀世界のように、清廉で、無垢で、高潔で」
「うん、ストップ。珍しく照れていないのは嬉しいけれど、私からの反撃があることも考えてね?」
今、悩んでいることはありますか。
「ないかな」
「私の地位を誰に引き継ぐか、ですね」
「あぁ、そうだね」
他人からはどんな人だと言われますか?
「これはルクスの教育の所為なのか?って言われる」
「私は、魔術馬鹿の研究馬鹿、ですね」
過去の自分に一言お願いします。
「うーん。私は賢いのかもしれない。強いのかもしれない。でも、欲しいものはそれじゃない。大丈夫、ちゃんと大切なものができるよ」
「…………自分の臆病さは慎重だと言い換えることもできます。ですが、そればかりでは折角の機会を逃してしまうこともあるでしょう。これだと思ったものは、手放さないようにしてください」
最後に、皆に向けて一言お願いします。
「うーん、魔術って楽しいよね」
「はい。是非、共に魔術を研究しましょう」
※取材者:名無しの研究員
※この記事の内容は取材時点のものです。
いつも、お読み頂いている皆様、ありがとうございます。
本編である「私の大切な人は魔術の師匠」の第一部前半が終了しました。
その記念として、現段階の二人について、聞き取り調査を行いました。
今後も宜しくお願いいたします。




