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“ハチュラー” 〜追放された爬虫類テイマー、伝説のドラゴンをテイムしたら魔王認定されました〜  作者: カジキカジキ


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日記

 イカルガ歴二百五十年 某月 十五日


 私には三人のお兄様がいます。

 今まで上の二人のお兄様にはご挨拶しましたが、今日初めて三人目のお兄様にお会いしました。

 ひと目見た瞬間に私の脳内に激しい雷鳴が鳴り響きました。

 

 そこには天使様が居ました!

 緩くウェーブの掛かった金髪にグリーンの瞳。

 凛とした眉、白く透き通った肌、笑顔の中でキラリと光る白い八重歯。


 私の王子様。

 私はこの王子様のメイドとなるそうです。

 天命を感じました、私の一生を王子様に捧げます!


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 イカルガ歴二百五十二年 某月 七日


 明日でいよいよ王子様とお別れになります。

 五年! 五年もの間、王子様に逢えないだなんて、神様はなんて酷い仕打ちをなさるのでしょうか!!


 ですが……神は私を見捨てませんでした。

 王子様は五年後に私を迎えに来てくれると約束してくれました。

 花の冠を頭に乗せて貰った時、王子様と私は運命の赤い糸で結ばれました。


 私も、明日からお母様に付いてメイドのお勉強を始めます。王子様を守るための護身術や暗殺術、房中術まで極めてみせます!


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 イカルガ歴二百五十四年 某月 十三日


 コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス、コ◯ス……。



 今日、お母様に届いた王子様からの手紙を読ませて頂きましたが、間違いなく女の影が見えます――。

 出入りの業者に王子様の動向を調べさせていましたが、これからはもっと厳しく報告させなければ!


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 イカルガ歴二百五十七年 某月 十日


 王子様が帰って来ました。

 第三王女と婚ヤグギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ……


 恥ずかしくて隠れていたのに王子様はひと目で気付いてくれました。

 王子様も照れてすぐにお部屋に戻られてしまったけれど。

 あの約束……覚えてらっしゃいますよね。


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 イカルガ歴二百五十八年 某月 二十四日


 ワイバーンはダメです!

 王子様が使役なさったら困るじゃ無いですか!

 そうならない様に、この辺りの羽虫は全て刈り尽くしていたと云うのに。

 なんとかしなければ……。


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 イカルガ歴二百五十八年 某月 三十日


 王子様がスキルでワイバーンの使役を試される日

 私も訓練場に紛れる事に成功しました。

 なんて事! あの羽虫は雌ではありませんか!

 王子様に雌は不要です! 雌は私だけで十分なのです!


 かなり弱ってますね……あれだけ弱っていると少々拙いですね。

 仕方ありません、この手は使いたく無かったのですが。

 特製の興奮玉を指弾で弾いて鼻腔に飛ばします。

 上手くいきました、少々怪我人が出ましたが想定内でしょう。


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 イカルガ歴二百五十九年 某月 一日

 

 王子様が追放されました。

 ワイバーンの使役に失敗したのが決定打になったようです。お父様も見る目ありませんね。

 上の二人の兄なんてゲスじゃ無いですか。

 

 私はライアス様について行きます。

 使用人たちのあの目付き、私が出て行って清々していた様ですね。

 


 この日記を見てしまったそこのアナタ。

 ライアス様に言ったらどうなるか……分かっておりますよね?


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