災難
その頃、ちょうど近くのコンビニによっていたカノンに電話が入る。セイヤだった。
「はい」
「なあ、いまめちゃくちゃ説明しづらい状況なんだけど、俺一人じゃ、どうにもならないし、まだ混乱してるし、クレンの父親に合わせる顔がないんだ、手伝ってくれないか」
「え?何?どういうこと?」
「クレンのやつがさ、気を失って倒れてるんだよ、それも俺のせいで」
かくかくしかじか、今までの事をカノンに説明するセイヤ。
結局、すぐにかけつけたカノンの手も借り、気絶したクレンに他に異常がないのを確認して、二人で寺へとはこんだ。
「ふむ、そうだったのか」
玄関口で腕をくみ仁王立ちをする生前。
「セイヤくん、悪かったね」
「い、いえ、もとはといえば幽霊が見えるとかいってはしゃいで、あいつに相談しなかったからこんな事になったので」
「いや、そうじゃない、自分をせめちゃいけない、明らかにこれはクレンを狙った襲撃だ、あいつにも、説明しなきゃいけないことが」
「?」
「どういうことです?」
カノンとセイヤが疑問をむけると、生善は、ばつが悪そうに二人に中へ入るように合図をしながらいった。
「いや、いいんだ、よくないが、君たちにも話しておいたほうがいいかもしれない、ひとまず、クレンをリビングに運ぼう」
そしてリビングに移った3人、特にカノンがクレンを熱心に看病し、うめき声をあげるクレンの額に絞ったタオルをあて、布団に寝かせ、様子をみていた。その傍らで、生善がセイヤを手招きでよびよせた。すぐにかけつけると、二人はキッチンから廊下にでた。その様子をカノンは、いぶかしんでみていた。
パタンと、廊下へ続く扉がしめられた。
「クレン……」
心配そうに、カノンはつぶやいて、クレンの頭にてをあてた。一方で廊下の二人はひそひそと話をしている。
「セイヤ君、色々ありがとうね、ちょっとカノンちゃんを心配させそうだから」
「い、いえ」
「君に話してから、カノンちゃんに話すかどうか君に任せる、クレンにも話そうと思うが、もしよければ君から伝えてやってほしいんだ、君は、退魔面について知っているかね?」
「なんとなく、退魔師の資格に伴って退魔師が代々受け継ぐものだという事は聞いていますが」
「その退魔の面、ある理由でまだうちにあるんだが《ソレ》が怪異や、やましい心を持つものを呼び寄せているんだ」
「え?なんでそんなものとっておくんですか」
「それがね……」
やがて二人は話をおえ、リビングにもどってきた。
「この先のことについては、俺が説明するよ」
「はい」
すべてを説明されたセイヤも、また困惑した表情で、クレンとカノンの方へ向かう。カノンと目を合わせた生善はまたもばつが悪そうにいった。
「ちょっとコンビニで飯でもかってこよう、君たちももう遅いし、コンビニのメシで悪いがうちでくってきなよ」
「すみません」
「ありがとうございます」
と礼をいいながらもカノンは、セイヤの顔色ををうかがっていた。




