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追跡、カロマ

 クノハとおちあった場所はバドヌの店近くのコンビニ。ガラの悪いヤンキーたちが前でたむろしている。変人と思われてからまれても嫌なので電話をしているふりをしてクノハと会話する。

「まだいるか?」

「ええ、多分、出てきたところは見ていません、若い女性で呪物を探っていました」

「こんなに早くみつかるなんてな、まあ多分それほど対規模な組織じゃないんだろう、けれど、だとすると一体何のために……あれが、引き寄せるのか」

「え?」

 クノハはなぜだかクレンの言葉に反応し、ぼーっと考え事をしていた。クレンがそれに気づかず急いで走りだしたのに、ついてこないので振り返って呼んだ。

「クノハ、いくぞ」

 ようやく、骨董品店の入り口が見える場所で、通りの壁に体をかくしてそちらの様子をみる。店内から話声がするが女性のものではない。

「ほかに客がいるのか?」

「私が見ていた時にはいなかった、きっといまきたのでしょう」

 店内から男の声が響いた。

「~でさ~こまったよ、おやじさんは最近どう?」

 確かに話ぶりからいまきたところだろう。

(うーん、邪魔されてもこまるが、知り合いでもなさそうだな、女の方は話にはいってこないし)

「見てきましょうか?」

「……いや、いい……カルマテイカーだった場合都合が悪いしな」

 しばらく二人で店を監視していると何もいわずに女がでてきた。クレンが小声でいう。

「間違いない、夢で見た女性の気だ……」

 帽子で顔を隠していたわからなかったが、確かにあの女性に間違いない。

「クレンさん、どうするんです?」

「追跡して直接話をきく」

「そんなに簡単にいくでしょうか?」

「なんでもいい、やるんだよ……もう後手に回るのはいやだ」

 クノハと追跡をはじめると、女性は振り返りもしないのに明らかに追跡に気づいているような小走りで、右へ左へ裏路地をはしっていく。

「くっそ……全然つかまらねえ」

 その頃、女性のほうは、ある人間に電話をしながら、その場をしのごうとしていた。

「シノメ!!なんとかして、お願い……さっきから確実につけられていて」

「わかったってカロマお姉ちゃん、あと数分で私の“従者”がいくからまってて、待機させてるっていってたでしょ」

 

 クレンがようやく女性においつこうとしたとき、クレンは奇妙な気の流れと、光景に目を疑った。

「なんで、コンビニのほうになんて、それに……なんでお前が……そんなもの……つけて」

 目の前に現れた人物。それは奇妙な黒いキツネの仮面をして奇妙な気をまとった、セイヤだった。

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