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視・力・更・新! ٩( ◕ ‿ ◕。)۶   作者: ℃


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8/9

ヒトミ、切り札!

 それは、「アイウォーマー」と一緒(いっしょ)に注文(ちゅうもん)した「秘密(ひみつ)兵器(へいき)」だ。


 視力(しりょく)検査(けんさ)に使(つか)う、切(き)れ目(め)のある輪(わ)っかは、『ランドルト環(かん)』という名前(なまえ)らしい。


 で、穴(あな)があいている方向(ほうこう)は、大(おお)きく四(よっ)つ。上(うえ)、下(した)、右(みぎ)、左(ひだり)。


 たまに「ななめ」という特殊(とくしゅ)パターンもあるが、ぎりぎりの境界線(きょうかいせん)で戦(たたか)っている者(もの)に対(たい)して、さすがにそこまでは、してこないはず。視力(しりょく)検査(けんさ)を担当(たんとう)している人(ひと)の良心(りょうしん)を信(しん)じたい。


 なので、四択(よんたく)だ。「上(うえ)」か、「下(した)」か、「右(みぎ)」か、「左(ひだり)」か。


 もちろん、一(いっ)回(かい)で合格(ごうかく)になるとは思(おも)っていない。


 ここから先(さき)の四択(よんたく)問題(もんだい)を、二(に)回(かい)か三(さん)回(かい)、連続(れんぞく)で正解(せいかい)する必要(ひつよう)がある。


 三(さん)回(かい)連続(れんぞく)だとして、正解(せいかい)の確率(かくりつ)は「六(ろく)十(じゅう)四(よん)分(ぶん)の一(いち)」だ。普通(ふつう)に考(かんが)えれば、厳(きび)しい数字(すうじ)。


(そう、普通(ふつう)に考(かんが)えれば・・・・・・)


 この確率(かくりつ)、勘(かん)のいい人(ひと)と、そうじゃない人(ひと)で、同(おな)じとは思(おも)えない。前者(ぜんしゃ)の方(ほう)が圧倒(あっとう)的(てき)に有利(ゆうり)。


 だから、ヒトミは「秘密(ひみつ)兵器(へいき)」で特訓(とっくん)してきた。


 それは「ESP(超(ちょう)感覚(かんかく)的(てき)知覚(ちかく))カード」。超(ちょう)能力(のうりょく)開発(かいはつ)に用(もち)いられるカードだ。


 このカードを裏(うら)返(がえ)しの状態(じょうたい)にして、そのマークを当(あ)てる。


 ヒトミが買(か)ったのは、その特別(とくべつ)バージョンだ。


 通常(つうじょう)の「ESPカード」は、「○」や「□」や「☆」のマークだが、この特別(とくべつ)バージョンはマークがどれも、『ランドルト環(かん)』になっている。


 そのカードを使(つか)って、ヒトミは特訓(とっくん)してきた。


 もしも見(み)えなかった時(とき)に、勘(かん)でも戦(たたか)えるように、と。


 ヒトミの頭(あたま)の中(なか)で、有名(ゆうめい)なボクシング映画(えいが)の曲(きょく)がながれ始(はじ)めた。


(この「六(ろく)十(じゅう)四(よん)分(ぶん)の一(いち)」、必(かなら)ず当(あ)ててみせる!)


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