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視・力・更・新! ٩( ◕ ‿ ◕。)۶   作者: ℃


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9/9

視・力・更・新!

 臨戦(りんせん)態勢(たいせい)のヒトミに対(たい)して、視力(しりょく)検査(けんさ)の担当者(たんとうしゃ)が質問(しつもん)してくる。


「じゃあ、これはどうですか?」


 力(ちから)強(づよ)く目(め)を見(み)開(ひら)くヒトミ。


 しかし、そのあとすぐに、


(あれ?)


 はっきりと見(み)えるのだ。


 これなら勘(かん)に頼(たよ)る必要(ひつよう)はない。


 見(み)えたままを答(こた)える。


「右(みぎ)っ!」


「では、これは?」


 今度(こんど)も、はっきり見(み)える。


 さっきと逆(ぎゃく)だ。


「左(ひだり)ーっ!」


 ヒトミは力(ちから)強(づよ)く答(こた)えた。






 実(じつ)はヒトミは、ある勘(かん)違(ちが)いをしていた。


 運転(うんてん)免許(めんきょ)の更新(こうしん)に必要(ひつよう)な視力(しりょく)。


 ヒトミは両(りょう)目(め)で、「いってんごー!」が必要(ひつよう)だと思(おも)っていた。


 が、実際(じっさい)には、そこまで求(もと)められていない。


 もっと低(ひく)くて、だいじょうぶだ。「1.5」は必要(ひつよう)ない。


 実(じつ)を言(い)うと、ヒトミは目(め)のトレーニングをしなくても、普通(ふつう)に免許(めんきょ)を更新(こうしん)できた。


 しかし、ヒトミはそれを知(し)らない。


「左(ひだり)ーっ!」


 力(ちから)強(づよ)く答(こた)えた瞬間(しゅんかん)、これまでの日々(ひび)が思(おも)い出(だ)される。


 目(め)の特訓(とっくん)に明(あ)け暮(く)れた日々(ひび)だ。


 そんなヒトミの努力(がんばり)に対(たい)して、最終(さいしゅう)審判(しんぱん)が下(くだ)る。


「問題(もんだい)ないですね。写真(しゃしん)撮影(さつえい)に行(い)ってください」






(うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー♪)


 ヒトミは思(おも)わず、心(こころ)の中(なか)でガッツポーズをした。


 勝(か)った。免許(めんきょ)更新(こうしん)最大(さいだい)の関門(かんもん)、視力(しりょく)検査(けんさ)に打(う)ち勝(か)ったのだ。


(やった♪ やった♪ やった♪)


 ヒトミはにこにこしながら、写真(しゃしん)撮影(さつえい)の場所(ばしょ)に移動(いどう)する。ぱしゃっ。


 そして、そのあと講習(こうしゅう)があって、新(あたら)しい運転(うんてん)免許(めんきょ)を受(う)け取(と)るヒトミ。


「おっ♪」


 運転(うんてん)免許(めんきょ)の写真(しゃしん)は、最高(さいこう)の笑顔(えがお)をしていた。


 あの特訓(とっくん)の日々(ひび)があったからこそ、その解放感(かいほうかん)から、自然(しぜん)に出(で)た笑顔(えがお)だ。普通(ふつう)に笑(わら)っても、この顔(かお)はつくれないと思(おも)う。


(私(わたし)、かわいい♪)


 目(め)の特訓(とっくん)は、無駄(むだ)じゃなかった。










ご愛読ありがとうございました。


٩( ◕ ‿ ◕。)۶ 


(はーっ! スペシャル両(りょう)目(め)旋回(ぐるぐる)拳(けーん)!)


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