↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/103

鬼の姫様と敵7

 馬車に乗っていると突如馬車が止まった

「はぁ、また出たようですね。ハクラ、クロハ、中で待っていてください。曲者です」

「いえ姉様、今度こそ私達が」

「はい! 人さらい程度倒して見せます!」

「ああ、クロハもハクラも立派になって」

 およよと涙を流すアマノ

 だがこの双子、すでにSランク上位の実力がある

 そんじょそこらの者では相手にならないだろう

 双子は馬車を飛び出して盗賊の格好をしている人さらいをにらみつける

 この人攫い共は丁度双子を狙っていた

 アマノの弱点だからだ

 幼い少女二人である

 人さらいたちは舐めていた

 いくら身体能力が高い鬼人とは言え、自分達にはBランク以上の実力がある

 たかが少女、人さらいはやる気満々になっている双子をあざ笑った

「お嬢ちゃんたち、俺らに勝てるつもりでいるのかよ?」

「ハハハ、可愛いじゃねえか、からかってやるなよ」

「アマノはどこだ? もしかして遠くから狙ってるんじゃねえか?」

「いや、感知班が何の反応もしてねぇ、今いねえんだ。チャンスだぜ」

 男たちは口々に喋る

「さて、俺らと来てもらおうか。ひひひ、命さえあればどうなってても構わねえって話だから、楽しませてもらうぜ」

 トウゲンの姫三姉妹は世界でも名をとどろかせるほどの美少女姉妹である

 男たちは役得とばかりに双子に手を伸ばしたが、その手の手首から先が消えた

「は? あれ?」

 出血は一切なく痛みすら感じなかったが、断面からは肉と骨が見えていた

 そのまま腕が輪切りにされて行く

「な、うがあああ!! 俺の腕がああああ!!」

 痛みはないのに輪切りになった腕を見て発狂する男

 あまりにも得体のしれないことが起きているこの状況に男たちは震えた

「逃げ」

 一人逃げようとした男はその場で凍り付いて粉々に砕け散る

 さらに散り散りに逃げようとした男たちは出血もなく真っ二つにされたり凍らされたりとさんざんな目に遭わされる

 そして最後に残った一人をハクラが顔以外を凍らせて、クロハが刀で脅す

「誰に言われたんですか? 吐かなければあなたも同じ目に遭いますよ」

 バラバラにされながらもまだ生きている仲間達を見て男は恐怖でしゃべり始めた

「し、知らねえんだ。ボスに言われてやっただけで、俺たちゃなにも知らねえ!」

「じゃあボスって人のとこに案内してもらおうっと。できるよね?案内」

「は、はいいい」

 凍化を解いて男に案内させる

 馬車にはそのまま進んでもらった

「コミネ、あなたは二人について行ってあげて」

「かしこまりました姫様」

 双子ならば本来この程度の相手どうということはない

 それでも心配性のアマノはコミネに双子を任せた

 コミネならば双子を守り切れると信じているからだ

「こ、こちらです」

 男は怯えながらボスと呼ばれる者の元へと案内した

 簡易的に作られたアジトで、内部には何人もの男がいたが、コミネが能力を発動させた

「姫様達、あなた達は簡単に人を殺しすぎです。殺さず制圧するのがアマノ様のようにスマートになれるコツですよ」

 コミネの力は転ばせること

 しかし彼女の妖術は覚醒していた

 転ばせる力は転じさせる力となった

「転じろ」

 男たちの神経が転じさせられ、手足の動きや視覚情報、聴覚などすべてがその逆に変わった

 何が起きたのかも自分がどうなっているのかもわからず男たちは床にただ倒れピクリとも動かなくなった

 声すら出せず、動きもめちゃくちゃになる。それどころか思考すらも逆になるため何も考えれない

 精神が崩壊するであろう恐怖の時間

 コミネは倒れ伏す男たちを尻目に奥へと向かった

 そして最奥には赤髪で引き締まった筋肉の人間族の女が大股を広げ、腕組みをしながら待ち構えていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。