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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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95/101

80 メスケモと鬼人との友好6

 港町から北へ進み、宿場町であるアオナという町に来た

 こじんまりとした建物が多くて、僕のように大きなビーストを見て鬼人の皆さんが驚いてらっしゃる

 取りあえずビーストが泊まれる宿を探した

 このトウゲンという国は島国だからかそこまで広くない

 土地で言えばディマラよりも狭い

 排他的経済水域かな? 海を含めるとかなり広大になるけど、そもそもこの辺りにはアヤカシなど危険な海の魔物や妖魔が多い

 そんなのを倒せるのは世界でも有数の戦闘民族である鬼人くらいだ

 オルグと鬼人はよく混同されるけど、オルグのほうが体が大きくて、鬼人はより人間に近しい種族

 魔力を操れるオルグと、妖力を操れる鬼人って違いもあるみたい

 魔法はさんざん見て来たけど、妖力を使った妖術はまだ見たことないや

 妖術を使う呪族はこの辺りに密集しているらしい

 獣人族や龍人族、妖怪族なんかも妖力を使う種族だ

 ちなみに竜人と龍人も違う

 読み方はどちらもりゅうじんだけど、竜人は竜になることもできるし魔法も使える

 龍人は龍になれるわけじゃないけど、妖怪族と並ぶほど妖術の扱いに長けていて、その他にも仙術、気術、方術なんかも扱える

 仙術は仙力を使い、不老の体を作る術、気術は気力という体に流れる力を使うもので、これはヒト族ならだれでも使える。方術はこの辺りで広く使われる魔法のようなもので、空を飛んだり強力な攻撃術を使える 

 ただ、この辺りはかぶったりしてくるので、自分の体に合った術を学ぶのがいいみたい

 それなら僕も何か習ってみたいな

 一応トウゲンでもこれらの術は学べるらしい

 王様に会ったら聞いてみるとしよう


 宿場町アオナで一泊し、大きな街道を歩いていく

 この先が王都となっているらしい

 まあここでは首都と呼ばれているみたいだけど

 宿屋の店主が大きな城が目印って言ってたな

 城も和風なんだろうか?

「トウゲンや周辺国の建物はみなこの東方建築になっています。元々獣人は西方建築だったのですが、こちらに来てからは東方建築に変わって行ったようですね。ですので獣人の国では今も西方建築の建物があり、東方と西方の建物が入り混じっています」

「へぇ、和洋折衷って感じだね」

「わようせっちゅう? ネネコちゃんたまに変なこというわよね」

「あ、はは、それよりフェディ、この国の城ってどんな感じなの?」

「あ、それ私も知りたいわ。私あの大陸出たことなくて、こっちに来るの初めてなのよね」

 フェディはコホンと咳ばらいをして話し始めtあ

 要約すると、やっぱり日本にある城と同じような作りみたい

 輝くような白い城で、白雲城と呼ばれているとのこと

 真っ白な城かぁ、白鷺城みたいなものかな?

 僕らはその城を見るのを楽しみに街道を歩き続けた

 魔物も妖魔も出ないのは鬼人によって徹底的に管理されているため

 この辺りの魔物や妖魔なら普通の農民でも倒せるって言うから鬼人がいかに強いか分かる

「ねーねー、何か見えるー

 サクラが何かを見つけたみたいだ

 あれは、城? 真っ白な城だ!

「すっごい綺麗」

 一部しか見えていないのに、太陽に照らされて白く輝いている

 その大きな風格が空の入道雲に見える

「こんなきれいな建物初めて見た」

 さて、ここからが本番だ

 トウゲンの王との会談

 一応到着したときに先ぶれが出ているから、僕のことは伝わっている

 すでに王に話が通っているはず

「む、冒険者か。身分証明書を」

「待てトウキ、この方たちは王よりお達しのあったプラウディアの王女様ご一行だ!」

「こ、これは失礼しました!」

 すぐに通されて王城へと案内された

 近くに来るとその大きさがよくわかる

 本丸もさることながら、周りも城攻めをされにくくなっている

 なんだか懐かしい感じがする

「こちらです王女殿下」

「ありがとうございます」

 通されたのはいかにも殿が控えている部屋

 というか殿と思われる金髪の鬼人の叔父さんがいる

「よぉ、お前がプラウディアの王女か。いやぁでかいな」

「あなた!」

 横の銀髪のお姉さんが金髪を殴る

「いてっ! ギンカ、もうちょっと手加減してくれ」

「あなたはいつも一言多いのです。すみませんプラウディア王女ネネコさん。わたくしはギンカ、こっちの阿呆はキンゲツです」

「よ、よろしくお願いします!」

「緊張するな。ビーストと鬼人の仲だ。同盟の話だろう?」

「は、はいそうです」

「そんなのもちろん、お断りだ」

「え!? ど、どうしてですか!? 僕何か気に障るようなことを」

 突然断られ僕は困惑し、頭が真っ白になって言葉が出なくなった

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