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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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鬼の姫様と敵3

 翌朝、トリムを発つ一行

 次に目指すのは貿易都市リオラナ

 非常に大きな街であり、この土地で採れる多くの鉱物を輸出品として、武器屋防具なども取り扱い、輸入されたものを補完し、各地に運ぶ拠点ともなっている

 そのため商人や業者の方が十人より多いのではないかとも言われていた

「今回は歩いて行きましょう。途中のホリア村に少し用があるので」

 トリムからリオラナまでには間に村や町はない

 そのためアマノがむかうホリア村には少し遠回りしていかなければならない

「姉様、そこには何故向かうのですか?」

「そこでしか取れないキノコがあるのです。それを少し分けてもらおうかと思いまして」

「キノコ?」

「ええ、味もいいのですが、辛味があるので香辛料としても重宝されているのです」

「あ! 分かった! 姉様がよくお味噌汁とかに入れてるやつだ!」

「ええハクラ、その通りです。あれのストックを忘れて来たので、ホリア村で少し取らせてもらおうと思っているのです」

「私もあれ好き」

「私もです姉様」

 この辺りではホリア村でしか取れないアカツキノコというキノコがある

 それは非常に香りがよく、様々な料理に使えるだけでなく、香辛料としての側面も持った万能キノコだ

 トウゲンでも非常に重宝されているのだが、アマノはこれを調味料にしたものを味噌汁に入れて食べるのが大好きだった

 ホリア村周辺ではこのキノコが群生しており、主要産物となっている

 養殖の方法も確立されているため安定供給されているようだ

 一行はトリムから歩きだし、ホリア村へ向かった


 道中は穀倉地帯となっており、特に危険な魔物は出ない

 四人の足の速さならばたいして時間もかからず、走ってニ十分とかからず到着した

「ここに来るのも久しぶりです。普段は行商人から買っていますからね」

 ホリア村に着くとすぐに村長が慌てたように出迎えた

 他国の姫が来たのである。当然の反応だろう

 村長は犬獣人で、まだ初老の男性だった

「おお、お久しぶりですアマノ様」

「覚えていてくださったのですね、トウラさん」

 彼とはまだ彼が村長になる前からの知り合いである

 ここのキノコを直接最初に買い付けたのも当時まだ幼かったアマノだった

 その当時からアマノはSランク以上の実力を持っていた

 一人でここを訪れ、気に入った食材を買い付けたのだ

 トウラに案内されて家に呼ばれる四人

 すぐにキノコのことであると分かったのか、かなりの数のキノコを売ってくれた

 アマノも多分に漏れず多くのものが収納できる袋を持っている

 そこに大量のキノコを収納した

「また取引、よろしくお願いしますね。本当にここのアカツキノコは美味しいので」

「ああ、なんともったいないお言葉。最高品質のものを取り揃え、トウゲンへ出荷いたします」

 無事キノコも手に入れてアマノはほくほくした顔で村を出ようとしたのだが、そこに走ってくる村人の姿が映った

「すみません、冒険者さんですか!? どうか話を聞いてください!」

「こらマッシュ! そちらの方々はトウゲンの姫様だぞ!」

「え!? あ、その、申し訳ありません!」

「別に私はそんなことで怒ったりはしません」

 マッシュと呼ばれた青年から話を聞くと、どうやらキノコの養殖場に妖魔が出たらしい

 その妖魔はキノコ型で、アカツキノコを食べているらしい

「それは、許せませんね。すぐ退治しましょう」

 アマノはクロハとハクラをコミネに任せて行こうとしたが

「姉様、ここは私達に任せてください」

「姉様、私達だってやれるよ!」

 確かに双子なら実力も申し分ないと、アマノは二人に任せ、見届けることにした

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