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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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75 メスケモと鬼人との友好1

 ディマラという街、兼国までは馬車が出ている

 直通ってわけじゃないけど、そのまま乗っていればつく

 時間はどこにも停留しなければ一週間

 でもまあそうもいかないよね。食べたり寝たりしないといけないし

 だからその倍はかかるのかな

 そのくらい時間がかかるとみて用意をしておこう

「食料も買い込んだわよー」

「お野菜いっぱいだよ!」

 買い物に行っていたリーリーとサクラが戻ってきて合流

 翼人族のみんなは野菜くらいお礼に差し上げると言ってくれていたけど、そこは復興で大変だからちゃんとお金を払った

 ちなみにお肉はとんでもない量がある

 まあたぶん僕とフェディで一か月も経たずに食べきるだろうけど

「馬車が出ます姫様、行きましょう」

 荷物を積み込んで馬車に乗り、出立

 結構大勢がディマラに行くみたい

 まあこの大陸の主要な港町だから当然かな? トウゲン以外の国にも行けるし、別大陸への船も出てる

 この大陸はニュアトラン大陸と言い、他にはマディアラ大陸、トーラント大陸、アシュトン大陸、そしてトウゲンを含むアジュラ大陸がある

 その中でも一番大きな大陸がマディアラ大陸だ

 ここには魔族領があり、魔族の国エディアルト帝国がある

 世界で一番の国土を持つ強国で、かつて世界を手中に収めようと魔王が台頭していた

 だが勇者によって魔王が討たれてからは侵略は収まり、世界と和解して普通に一種族として国を維持している

 この辺りでは魔族はめったに見ないけど、いつか行ってみたい国の一つだ

 現在は魔王ヴィスルが治めているそうだ

「まず一日目に泊まるのはハイロード国内にあるエリの村ですね。宿もあるので野宿の心配はないです」

 馬車に揺られること半日ほど、夜になろうかという頃にエリの村に到着した

「宿は二軒あります。こちらなら我々ビーストが泊まれるベッドもあります」

 ビーストは結構毛が抜けるからね、場所によっては泊まれない場所もある

 まあ最近はほとんどそんなことないみたいだけどね

 昔の差別の酷かった時期なんかビーストや獣人は外に泊まれ、なんてことざらにあったらしい

 ちなみに僕はちゃんと抜け毛の処理はしてるよ

 ほら、前に作ったフェルトぬいぐるみ

 あれは抜け毛で作ったものだからね

「皆さん、宿が取れたので行きましょう」

 いつの間にかフェディが宿を取ってくれてた

 宿に入って一息つく

「お茶よ」

 リーリーが入れてくれた紅茶を飲み、買っておいたお菓子をつまむ

 この後は夕食だから食べ過ぎないようにしないと

 夕食はシチューとパンだった

 宿で出た夕食で、すごくおいしかった

 お肉がホロホロに柔らかくて噛まなくても飲めそう

 お腹いっぱいになった僕らはベッドに戻って早めの就寝に入った


 翌朝、少し困ったことが起きた

 馬車に乗ろうとすると、村に来ていた行商人からこの先に盗賊が出るという話を聞いてしまった

 旅の馬車は狙われやすい

 僕らなら全く問題ないだろうけど、他の馬車も襲われる心配がある

 ここは僕らで護衛をかって出るかな

 僕は御者さんに話をし、襲われたらすぐに飛び出せるよう五台ある馬車のうち真ん中の馬車に乗り込んだ

 これなら前にも後ろにもすぐ駆け付けれるからね

 そして馬車はゆっくりと動き出した

 

 しばらく道を進むと盗賊ではなく魔物が出た

 グレーウルフという一般的な狼魔物だった

 他にも冒険者が乗っていたので彼らと協力して狼を排除

 一応肉が食べれるから解体して肉を保存し、また馬車に乗った

「フェディ、トウゲンってどんな場所なの?」

「はい、鬼人が住む島国ですね。周辺にはアヤカシという特定危険魔物に指定されている妖魔が出ます」

「妖魔?」

「妖魔と言うのは魔物と違い、妖力を持った化け物のことです。妖術という怪しい術を使うので危険ですね。魔法と違うので結界が効かない時もあるのです。ちなみにアヤカシは島をも喰らうと言われてるほど大きいので、私達の攻撃は通らないかもしれませんね。フフフ」

「笑い事じゃないよ!」

 そんな魔物どう戦えばいいのよ・・・

 まあ今は考えても仕方ないかな?

 一応シュミレーションだけはしておこう

「あ、盗賊出たっぽいわ」

 リーリーがのんきにそう告げた

「行こう!」

 僕らは馬車を飛び出して先頭を見る

 盗賊はすでに先頭の馬車と二台目の馬車を取り囲んでいて、二台目に乗っていた冒険者が応戦している

「く、こいつら結構強いぞ!」

「頼む、加勢してくれ!」

 彼らの加勢のため走って盗賊たちの前に出た

「おお! ビーストの雌が二匹もいるじゃねえか」

「高く売れるぞ。しかも白い猫種だ。ヒヒヒヒ」

 どこかで聞いたことあるようなセリフを吐く盗賊ども

 でも笑っている間に僕とフェディで動いて二台目周りの盗賊は全員のした

 次いで驚いている先頭馬車を囲んでいた盗賊と、その統領らしき男を滅多打ちにし、あっという間に盗賊退治終了

 気絶した盗賊を縛って、どうしようかと悩んでいると、ハイロードに向かう馬車が通った

 まだ馬車に空きがあるとのことなので、厳重に縛った盗賊たちをハイロードの兵士に引き渡してもらうためにのっけた

 これだけ縛っておけば身動き一つ取れないだろうね

「つ、強いんだなあんたら」

「おい、この人フェディさんじゃないか!? あのSランクの!」

「おお本当だ! そりゃ強いわけだよ」

 フェディの正体がバレた。フェディが今僕の従者となっているのは世界に知られている

 当然そこから僕の正体もバレたわけだ

 まあ僕がプラウディアの重鎮だって分かったからか、それ以上干渉してこなかったけどね

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