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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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83/94

74 メスケモ翼人族の国へ8

 暴走したときのことはよく覚えていない

 フェディが炎にやられて、それで怒りに飲まれた僕は、リーリーとフェディによると真っ黒な毛色に染まっていたらしい

 何が何だか分からない

 女神様の加護にそんなものはないはずだし、それに、その暴走状態の中頭の中に響いていたあの声

 怒りに飲み込まれろ的なことを言ってた気がする

 あれも分からないけど、もう一つ

 竜を使って暴れていたあの少年なのか少女なのか分からないやつ

 天死とか言ってたかな

 天使とは違う?

 あの子が何なのかも気になる

「リーリー、あの子は一体」

「わからないわ。天死なんて存在聞いたことないもの」

「私も聞いたことがありませんね。第六席と言っていたことから他にもメンバーがいると思われます」

「そうだね、意図的に街を襲ってる感じがするし、警戒しておこう」

 天死という存在が何か分からないけれど、あんなことをしてるような子供がいる連中だ

 仮想敵として考えておかなくちゃね

「ふぅ、それでこの竜の死体、どうしよう」

 大量の竜の死体と、ひときわ大きなエンシェントドラゴンの死体

 当然その価値は計り知れない

「エンシェントドラゴンの素材なんて鱗以外に見たことないわよ。それが死体丸々なんて、これを巡って世界で戦争が起きてもおかしくないわ」

「ひぇ、それは駄目だね。でもどうしよう」

「あそこなら多分加工したり、秘密保持もしてくれると思います。あと、ここでのことも秘密にしてもらわないといけませんね。一部の竜の素材を復興費用に当ててもらうことで秘密保持契約をしましょう」

 倒した魔物の素材は倒した人のものになる

 つまりこの竜の死体は全て僕らの物ってことだ

 その中からここでのことを秘密にする代わりに、竜の素材を譲る

 エンシェントドラゴンの素材はこちらでもらうけど、後はこの国にもらってもらうとしよう

 これだけの数、僕らじゃさばききれないしね

 まあ肉は少しもらっていくけど

 ワイバーンであれだけ美味しかったんだから、竜の味もきっと

 竜を食べた人はかなり少なくて、どういう味なのか記録があまり残ってない

 そしてエンシェントドラゴン

 これを食べれた人なんて歴史上一人もいないみたいだし、僕がその初めてになるんだ

 

 色々問題もあったけど、とりあえずこの国での問題は解決した

 まああいつが一体なぜこの国を襲ってたのかって疑問や、僕の力が何だったのかって問題が残っちゃったけど

 竜の肉を切り分けてもらって収納袋に入れ込むj

 翼人族はそこまで肉を食べるわけじゃないから、ほとんどが輸出されるみたい

 まあこれだけたくさんの竜肉や素材が売れれば十分復興資金にはなるだろう

 それどころか街の建物も建て替えれるかもね

「姫様、次の目的地なのですが」

「ああ、そうだったね、それでエンシェントドラゴンの解体ができるところって」

「はい、極東の島国にして強国、あの聖女にして大英雄たるアマノ様が住まう国、トウゲンです」

「鬼人の国・・・。絶対行きたかったところだ!」

「フフ、案内はお任せください」

 次なる目的地は決まった

 僕の前世でいた世界に似た文化を持っていそうな鬼人たちの国、トウゲンだ

 ここからはさらに南下したあと、海に出る必要がある

 巨大な港街がある人間達の国、ディマラにある街で、そこからトウゲンへの船が出ているそうだ

 この辺りは鬼人があまりいなくて、僕も一度見た程度だ

 船は直通だから、そこまで行けばあとはスイスイ

 とはいかないかもね

 海の上は何かと危険らしくて、海の魔物が数多く出る

 まあ僕らなら心配ないとは思うけど、海に落ちるのは絶対嫌だ

 流れが速い海流なんかに飲まれたら、いくら僕でもひとたまりもないからね

 あと海の水は苦手かも。塩水のせいで僕の子の毛並みがベトベトのドロドロになりそうだからね

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