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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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69 メスケモ翼人族の国へ3

 ワイバーンのいる渓谷を抜けると切り立った岩が山のようにうずたかく積みあがっていた

 そこの中央にある道を抜けた先にある山脈の最も高い山の頂上にあるのがハイロード翼国だ

 翼人はたまに見かけていたけど、しっかりと会うのは初めてだね

 王様に会って同盟関係も結びたいし、とにかく今はこの山を踏破することを考えなきゃ

「フェディ、ハイロードは行ったことあるの?」

「はい一度だけですが。都市は一つだけですが、巨大な山のカルデアに出来た都市です。すでに火山活動は終えているので安全ですが、そこまでの道のりが大変なんですよ。私達ビーストなら踏破は割と簡単ですが、サクラが大変かもしれませんね。リーリーは大丈夫ですよね?」

「何で私が大丈夫前提なのよ。こちとらほとんどインドアよ。でもまあ、一応これでも旅はしてたし、行けるとは思うわ。疲れたら背負ってほしい」

「サクラは僕が背負っていくよ。ほらサクラ」

「はーい」

 サクラとベルが僕をよじ登って肩に掴まる

 山脈地帯の中央にある巨大カルデア山アルカロチェット山

 まずは手前の山脈を越えて、そこから本格的な山登りが開始される

 一応山脈は道が切り開かれていて、アルカロチェット山まで緩やかな坂道と少し舗装された道があるらしい

 舗装されているとはいえ道は急こう配が多くて、滑落の危険性もある

 ここは一気に走り抜けよう

 フェディがリーリーを背負い、走り出す

 猫の体をしっかりと意識することで普通に走るよりもさらに速く走れる

 フェディの方も速い速い。さすが狼種

 通常なら三日はかかる道のりだったみたいだけど、僕らは一日で駆け抜けた

 ただそのスピードと揺れのせいでリーリーとサクラは酔ってたみたい

 今度からもう少し注意して運ぼう

「おーい、麓に着いたよ」

「あ、うぷ、ネネコー、気持ち悪いー」

「ごめんねサクラ」

 グロッキーな二人のために少し休んでから出発

 標高は2000メートルくらいだから、一度野営を挟んでから明日ハイロードに到着する予定

 途中に野営する施設もあるらしいから、今日はそこまで行くことになった

「もう動けるわ」

 二人共回復したみたいで、すぐに歩きだす


 数時間後

 野営地まではまだだけど魔物が出てしまった

 この辺りは食料や自然が豊かだから比較的魔物が多い

 まあそれほど強いものはあのワイバーンを除いては出ないんだけど、何せ種類や数が多くて厄介らしい

 今出ている魔物はロックゴーレム

 昔作られた兵隊用ゴーレムが打ち捨てられて野生化したものらしい

 まあ強くはない。僕の蹴りやフェディの拳で簡単に砕ける

 二体しか出てこなかったから一瞬で終わった

 次はレッドタイガーという虎魔物

 結構大きな個体で、三メートルくらいの体躯があった

 毛皮は高級品らしく、倒した後は解体して皮をしまっておいた

 肉も食べれるらしく、硬いけど味はいいみたいだからこっちも取っておく

 次はエッジバードという小型の魔物

 小さな鳥魔物だけど、群れで狩りをするためかなりの数が出て来た

 焼き鳥にするとおいしいらしいからこっちも倒してから食料として貯蔵した

 いやぁ美味しい食材はなんぼあってもいいですからねぇ

 あと途中途中に美味しい野草も生えてたからそっちも採集

 エッジバードの肉と一緒に煮込んでスープにしたり、レッドタイガーの肉と野菜炒めなんてこともできるな

 そしてフォレストキャトルという大人しい魔物にも遭遇した

 この魔物は家畜としても変われることもあり、美味しい牛乳を出してくれるそうだ

 失礼して乳を搾り、牛乳を少し分けてもらった

「大きいお乳ですね。姫くらいあるんじゃないですか?」

「それは・・・。あーうんそうかも」

 僕の胸はでかいけどお乳は出ません

 

 順調に進み、ようやく野営地へ

 人は他にいなかった

 僕らは狩った食料を取り出して鍋にすることにした

 ここは標高1000メートル地点

 少し肌寒いからね

 鳥肉に虎肉という異色の組み合わせに、さらに山草を加えて鍋に入れる

 虎肉は硬いけど、下処理をすれば柔らかい食感になるらしい

 フェディとリーリーに下処理をしてもらい、具材を鍋に投入した

 ぐつぐつといい感じに煮えてきて食べごろになった

「これが虎肉か・・・。共食いみたい」

「も、申し訳ありません姫様、失念しておりました」

「あいやいやいや、大丈夫だよ気にしてないし。こっちこそごめん、なんとなく言っちゃっただけだから」

 僕は虎肉を口に入れ咀嚼する

「なにこれおいしい! 柔らかいけど歯ごたえも残ってて食感はいいし、匂いも臭くないし味は濃い。美味しいとしか言いようがない」

「それはよかったです」

 虎なんて前世では食べられてないし、もちろん食べたことなんてない

 でもこの世界の虎は美味しい

 よし、学習した

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