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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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70/94

67 メスケモ翼人族の国へ1

 王都に帰り、討伐したことを王様に告げる

 とんでもなく感謝されて、さらに報酬までくれるそうだ

 でもお金はいらないんだよねぇ

 だから今回は遠慮させてもらった

「謙虚だな。しかしまあ、報酬ゼロではこちらのメンツも立たん。これを渡しておこう」

 王様は懐から小さな宝玉を渡した

「それはジャーラ様と通信ができる宝珠だ。ジャーラ様もそなたたちを気に入っているのでな。いつでも声をかけて良いそうじゃ」

「分かりました、ありがとうございます」

 宝珠を受け取って僕は王様に礼をして、白から出た

 今回ちゃんと同盟関係を結べたのはすごく大きな成果だ

 僕らの国は再興されたとは言え新参者みたいな国だ

 大国とは少しでも同盟を結んでおかないとね

「次はどこへ行こうか」

「それでしたら翼人族の国ハイロードはどうでしょう? ここから西の方にある標高の高い山が連なるアルカロ山脈、その一番高い場所にある国です。行くのは大変ですが鳥のビーストも数多く住んでいますので、ビーストに非常に有効的な国です」

「そうだね、そうしようか」

 目的地も決まって僕らは意気揚々と西を目指した

 この砂漠を抜けるまでの道中も浮遊する看板はあり、迷うことはない

 砂漠を抜けると次はハルード渓谷という谷があって、その先にアルカロ山脈がそびえ立っているらしい

 まずはそのハルード渓谷を目指す

 その警告にも結構魔物が出るみたいで、主にワイバーンなどの飛竜が多い

 まあこのメンツなら多分大丈夫

 ワイバーンはBランクの魔物だけど、今の僕らならそんなに強い相手じゃない

 ただ僕とフェディには対空手段がないからどうしようかな?

 一応僕は弓も使えるからいいとして、フェディは剣と盾しか使えないみたい

「まあ私も対空手段がないわけではありません。剣技には斬撃を飛ばすものもありますし、私や姫の脚力なら数十メートルは飛び跳ねれるでしょう。特に姫は猫種ですからね。ジャンプは得意でしょう?」

 確かに僕は脚力に自身はあるけど、数十メートルか、試したことはないけどフェディが言うならたぶんできるんだと思う

 それとだ、これ一番重要

 ワイバーンは美味しい

 とにかくめちゃくちゃ美味しい

 戦うときは硬いのに、調理すると驚くほど柔らかい身質になる

 だからいっぱい狩りたい

 あ、生態系に影響のない範囲でね

 僕にだってそれくらいの常識はある


 翌日の夕方ごろ

 砂漠を抜けて、ハルード渓谷に到着した

 まだ少し熱そうな日差しが渓谷を照らしている

「道がいくつかあるみたいだけど、どこを行けばいいの?」

「右から三つ目です。入り組んでいますが、立て看板もあるので迷わないとは思います」

「ワイバーンはどのあたりの出るのかしら?」

「そうですね、半分ほど進んだあたりの谷が一番深いあたりに大きな巣があります。数千頭がいるのですが、一斉に襲ってくることはありませんので安心してください」

 谷には橋が架かっているらしく、そこが一番の危険地帯らしい

 橋は昔の大魔法使いがかけたもので、吊り橋なんかとは違ってワイバーンの攻撃でもびくともせず、さらに幅もかなり広いから戦いやすいみたい

「よし、もうすぐ夜だし、ここは一旦野営して明日出発しましょう!」

 リーリーの提案の元、僕らは野営の準備をし始めた

 たくさん狩り貯めておいた蛇肉を一気に消費

 今日はBBQのようなものになった

 野菜も買い込んでおいたし、ヴァラガの首都でしか取れないメロンも買い込んでおいたから、おやつもばっちりだ

 山盛りの蛇肉、大量の野菜、メロンによって野営地は埋め尽くされる

 とてつもない量で食べれるのか?と思われるくらいの量だけど、全く問題ない

 エルフと人間族のサクラとリーリー、今はぬいぐるみと指輪で食べることのできない体の星詠み族二人はそこまで大食いじゃないけど、僕とフェディはヤバイ

 とにかく大量に食べる

 二人共太らない体質で、栄養が筋肉と胸に行くからね

 おかげで下が見えないし、戦う時不便だけど・・・

 BBQも楽しく終えて、お腹いっぱいの幸せの中僕らは眠りについた


 そして翌朝、まずは中腹の谷を目指して進んだ

 道中にもワイバーンはいたけど、積極的には襲ってこないみたいだからスルーして進む

 襲ってくる魔物と言えば、この辺りを住処にするオークくらいだった

 あいつら僕らが女性パーティと見るやいきなり襲って来たんだよね

 まあ返り討ちにしたけど、どうやらオークは他種族と、なんというか、子供を作れるようでして

 それで女性を積極的に襲ってくるらしい

 別に自分らの種族で子供を作れるのにだ

 それを聞いて僕はそれはもうボコボコにのしてしまいましたとさ

 一応亜人種で、人並みの知能はあるから、こういうことをしなければ友好関係を結べるんだと思うけど

 彼らオークと違ってハイオークになれば普通に街とかに暮らしている人もいるみたい

 あのホブゴブリンのメメメさんみたいに、亜人はホブやハイになると一気に人間味を帯びてきて、人と同じように暮らせるようになるとか

 何がきっかけで上位種になるかはまだ分かってないらしい

 ともかく、普通のオークは女性には危険です

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