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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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64/94

64 メスケモ、蛇迷宮へ7

 ジャーラと一緒に外に出ると、ジャーラがこっそり僕に耳打ちしてきた

「あなた、ニャードリーア様の神獣ですよね? 隠しているのですか?」

「あ、やっぱり同じ神獣だと分かるんだ」

「ええそうですね。神とのつながりがありますから」

 隠しているのは確かだ

 女神様もこの世界を楽しんだらいいって言ってたし、積極的に問題にかかわりたくはない

 まあ僕の旅を邪魔したり、仲間が大変ならしっかり関わるけどね

「さて、迷宮でベルの仲間も見つかったことだし、観光がてら鉱山に行ってみようよ。確か観光地になってるって言ってたよね」

「ええそうです姫、金の鉱脈を間近で見れるいいチャンスですね」

「よし行ってみよう」

 ひとまず戻ったことを王様に報告しに行った

「おお、あの危険な迷宮から無事戻って来たのか、やはり実力者だったようだな」

 手を叩き喜んでくれる王様

 そして僕の後ろにいるジャーラに気が付いた

「あーなんだ、そちらの御仁は?」

「神獣ジャーラジュガロガ様です」

「なんと! 神獣様が!? 我らがヴァシュルア様の御使い様が何故?」

「誰かに操られて、迷宮で捕らえられていたんです」

「なんですと!? 早急にその操った犯人を見つけねば」

 怒りをあらわにしてすぐに大臣らしき男性に何かを命じる王様

 そして大臣は部屋から出て行った

「神獣様、あなた様を苦しめた不届き者は必ずやひっ捕らえて見せますぞ」

「ありがとうございますヴァラガ王よ。では私はこの国にしばらく滞在させていただきますね」

「おおおお、なんとなんと、神獣様が我が国に。ありがたいありがたい」

 神獣ってそんなにすごい存在なのか

 王様が手放しで喜ぶくらいに

「それで王様、僕達はこれから鉱山に向かおうと思うのですが」

「あーそれはいかん。今あそこにはグランリザードという危険な魔物が出ておってな。そっちも封鎖しておるんじゃ」

「じゃあ観光がてらそいつらは私達で倒しておきます。いいですよね姫?」

「そうだね。金鉱夫さんたちに被害が出てるみたいだし」

 というわけで僕らは明日金鉱山に向かうことになった

 王都からは数キロ離れていて、また空に浮かぶ標識を辿って行くことになりそうだ


 そして翌朝、ジャーラに別れを告げて早速金鉱山に向かって歩き出した

 砂漠の熱さもフェディの魔道具のおかげで快適に進める

 王都までと違ってこっち側の魔物は蛇魔物が多いみたい

 ダラガラという岩を体にまとった蛇、スピリットスネークという霊体の蛇、サンドスネークというその名の通り砂のような粒子状の体を持つ蛇などなど

 特にこのサンドスネークというのは、体の核を砕かないと倒せない厄介な魔物だった

 核は常に移動しているけど、魔力の流れを掴めば簡単に場所が分かって、それを叩き壊せば倒せた

「標識によるとあと二キロほどね。この調子ならすぐ着きそう」

 王都までの道のりみたいに起伏はあまりなくて歩きやすい

 自然と足も速くなり、昼前には到着した

「ここが金鉱山か。あの洞窟が入り口かな? 立札もあるし」

「姫あちらに集落のような場所がありますので行ってみましょう」

 フェディが見つけたのは金鉱夫が暮らす集落だった

 スネークマンたちに交じってドワーフの姿も見える

 僕らはそこで最初に会ったスネークマンの男性に話しかけてみた

「あの、金鉱山に出る魔物を退治しに来たんですけど」

「おおお! 冒険者ですか? 助かります。さあこちらへ」

 案内されたのは鉱夫長の家だった

 スネークマンのおじいさんで、他の鉱夫よりも筋肉が発達していてでかい

「助かります冒険者さん。わしも強い方なんですが、あの硬い鱗に全く歯が立たなく困っておりました」

 確かにこのおじいさん、かなり強そう

 僕より大きな人初めて見たし

「では早速乗り込みます。誰か案内を頼めますか?」

「それならドワーフのアチェが適任ですな。彼女はこの鉱山に精通していますから」

 

 しばらくしてそのアチェというドワーフが連れてこられた

 アビィーさんと同い年くらいかな? いやこう見えて年上の可能性も

 ドワーフなどの小人族は見た目で年齢が判断しにくいんだよね

 まあエルフや僕らビーストも人間族から見たら見た目では分かりにくいみたいだけど

「わしがアチェじゃ。この鉱山で三十年働いとる。まあまだピチピチの五十代じゃから彼氏募集中じゃ」

 ドワーフの五十代だから、人間で言う二十代くらいか

 確かに若い

 アビィーさんは六十代って言ってたから、あの人の方が年上だったか

「よし、わしはもう準備はできとるでな。もう行けるか?」

「はい、よろしくお願いします」

「敵は鉱山の中腹あたりに巣を作っておる。頼んだぞビーストさんたち」

 彼女の案内のもと、僕らは鉱山へと入って行った

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