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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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61/94

61 メスケモ、蛇迷宮へ4

 さらに凶悪な、鉄をも溶かしそうな炎と、一吸いで死に至るほどの猛毒が吐き出されている

「フェディ、こいつのこと何か知らないの?」

「すみません、この魔物はイディアラという国にしか生息していないのですが、私はそこに行ったことがなく、この魔物を見たことがないのです。しかし、何かの文献で読んだ気が」

「思い出せそう?」

「頑張って思い出します」

 彼女が何か思い出している間に僕が引きつけて、リーリーとサクラに援護を頼んだ

「こっちだ!」

 投擲武器で牽制しつつ、リーリーとサクラによる魔法で攻撃してこないよう防いでいく

「獣剣技、雉虎!」

 回転しながらガラドラの胴を切り裂き、飛び上がってさらに三連斬りをお見舞いする

 ズタズタになったはずだけど、ガラドラはまたすぐに再生し始めた

 首がさらにもう一本追加されてそこからは氷のブレスを吐いている

「なんか斬れば斬るほど強くなってる気がする」

「思い出しました姫! この魔物はヒュドラと近縁種、首を斬ったあと焼くのが正解です!」

「それならできそうだね。サクラ、僕が斬った後に火魔法で傷口を焼いて」

「わかったよネネコー、任せてー」

「よーし、アクセル!」

 僕の能力を二段階引き上げて蛇の首を一つ斬り落とす

「あと二つ!」

 すぐに体勢を立て直して二つ目、そして壁を蹴り三つ目を斬ってガラドラが倒れる

 すぐに再生し始めるのでサクラがすでに用意していた火魔法を放った

「フレア!」

 大きな火が現れてガラドラの傷口どころか体全体を丸焼きにした

「倒せたみたいね」

 今度は幻覚じゃない本物の扉が現れている

 ガラドラの死体の横には宝箱があり、サクラが嬉しそうに宝を開く

「ネネコー、これ何ー?」

「ネックレスだね。リーリー鑑定お願いしていい?」

「オッケー、これは・・・、かなり珍しいわこれ、中級までの火魔法を無効化してくれるわ」

「サクラがこいつにとどめを刺してくれたから、これもサクラにつけてもらおうかな」

「そうね、それでいいと思うわ」

「異論なしです」

 ネックレスはサクラによく似合ってる

 可愛い


 さて、次の扉に入るとまたあの巨大蛇の胴体があった

 ずるずると動くけど今度は魔物を出してくる気配がない

 ゆっくりと気づかれないように通り抜け、さらに奥にある扉に入った

「あれって、尻尾?」

 部屋には大きな蛇の尻尾があった

 多分あの胴体の持ち主の尻尾だろう

「これ倒すの?」

「恐らく」

 尻尾はこっちに気づいていきなりたたきつけて来た

「うわあぶない!」

 一斉に避けると部屋全体が揺れて地面にひびが入る

「一撃でこの威力・・・」

 尻尾は再び持ちあがると尻尾先をクルクルと回転させて何か力が溜まっていってるのが分かった

「これ、大魔法・・・? まずいわ! こんな狭い場所で大魔法を使おうとしてる!」

「それってどのくらいヤバいの?」

「街一つが吹き飛ぶくらいよ!」

 リーリーとサクラが結界魔法を何重にも展開して大魔法を防ごうとしてくれる

「駄目かも、魔力が尋常じゃない」

 なんでこんな、尻尾だけで大魔法を扱うような魔物が?

「火魔法の最大級、エンドフレアが来るわ」

 尻尾から隕石のような炎が現れ、落とされた

「みんな、僕の後ろに!」

 僕は一か八か神獣の力を発動させた

「ハァアアアア!!」

 体が光り、迫ってくる炎の大玉を剣で受け止めた

「ネネコちゃん!」

 超高温だ。熱い、このままだと溶けちゃうかも

 手のひらがジュウジュウと焼けて焦げ臭い

「お願いビーストテイル、僕らを助けて」

 するとビーストテイルは答えるように輝いた

 そして姿を変える

 ただの鉄の塊のようだった大剣が真っ白な大剣に変わった

「これが、ビーストテイルの本当の姿?」

「いえ、まだ完全には解放されていません。でもそれだけ解放が進んでいれば、きっと大丈夫です」

 僕はビーストテイルで炎を押し返す

 不思議なことに手の焼けどもきれいに治っていた

 押し返した炎は巨大蛇の尻尾を燃やす

 かなりのダメージを負ったのか、尻尾は暴れ、奥へと引っ込んでいった

「何とかなったの?」

「恐らく。しかし姫、やりましたね。ビーストテイルが少し解放されました。どんどん姫として成長していく姫を見れて、私は感激しています」

 涙を流し喜んでくれるフェディ

 僕はビーストテイルに礼を言ってアイテム袋にしまった

「扉が出てる。先に進もう」

 尻尾が出て来たってことは、頭もそろそろ出てくるのかもしれない

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