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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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60/96

60 メスケモ、蛇迷宮へ3

 剣で応戦すればいいんだろうけど、このミズチの体にまとってある水には毒が含まれていて、それが金属を腐食させる効果があるみたい

 僕とフェディの剣でもさすがに溶けるかもしれない

 ここは二人を守りつつ魔法で戦ってもらうのが正解かな?

「サクラ、お願い!」

「うん! アルボルト!! ボルトアロー! ゼノボルト!!」

 サクラがいくつもの雷魔法を撃ち込んでくれる

 しかもそれぞれ違う魔法だ

 ここまで魔法を使いこなせるようになってるなんて、お母さん嬉しい

 いやお母さんって歳でもないけど、まあ引き取ったからには娘かな?

 うーん、年齢差が二歳しかないから妹の方がいいか

「少しずつだけど効いてるみたい! 水の膜が壊れて来てるわ!」

 これなら押し切れそうだ

「ゼノボルト! アルサンダー!!!」

「嘘、アルサンダー!? 雷系の上位魔法まで!? まだ教えてないのにぃい」

 どうやらサクラはリーリーの生徒として優秀すぎるみたい

 でもやっぱり魔法を変なことに使わないよう教え導く存在が必要だ

 リーリーはその辺りかなり先生として向いてると思う

 雷魔法の雨あられでミズチももうボロボロだ

「よし、後は僕に任せて!」

 ビーストテイルを振るい、ミズチの首を斬り落とした

 すでに水の膜は消えていたから武器も無傷

「倒せた。サクラ、お疲れ様」

「油断しないでネネコちゃん!」

 リーリーの声がして振り向くと、ミズチが首だけで襲って来た

「うわ!」

 すぐに剣でガードして反撃に転じる

 頭を真っ二つにしてようやく倒せた

「ふぅ、まさか頭だけで襲って来るとは思わなかったよ」

「蛇魔物はかなり生命力が強いのですよ姫。倒せたと思っても油断しないで下さい」

「はい肝に銘じます」

 ミズチを倒すとそこから宝箱が出て来た

 開けると指輪が一つ入っていた

「どんな効果があるんだろう?」

「見てみるわね。鑑定」

 リーリーが鑑定の魔法で効果を見てくれる

「なかなかいいわね。ミズチが体にまとってた毒水の膜があるじゃない? あれが展開できる効果があるわ。まあ回数制限があって、10回使ったら壊れちゃうみたいだけど。それでもサクラに持たせておけばある程度守れそうよ」

「そうだね、サクラ、これを付けておいて」

「わぁ指輪だ。私ネネコにぷろぽーすされた! ネネコと結婚する―」

「違う違う、これはサクラを守る指輪だからつけておいてねってことだよ」

「やったー結婚ー! ネネコ大好きー!」

 聞いちゃいないよこの子

 まあいっか


 ミズチのいた場所の後ろにまた扉が現れた

 扉を開けるとあの超巨大蛇の胴体らしきものが横たわっていた

 気づかれないよう横を抜けて歩き、先に進もうとすると、その胴体がズルズルと動き始めた

 そしてその同の鱗が変化して蛇魔物になって襲って来た

「うわ、なんか出て来た!」

「ファイアスネークにアイススネーク、ウィンドスネーク、サンダースネーク・・・、エレメント系スネークの魔物がこんなに」

 リーリー曰くこいつらは魔法を得意とする魔物で、すでにこっちに魔法を放とうと口を開けている

「させないよ!」

 剣を振り回してエレメントスネークたちを斬っていく

 魔法を放つのに溜めがいるみたいだからそこを狙うと簡単に倒せた

 それにしてもこの巨大蛇、鱗が魔物になるなんて一体どんな蛇なんだ

 もうエレメントスネークも出てこなくなったから急いで次の扉に飛び込んだ


 扉の先には二首の蛇が待ち受けていた

 二つともがこっちを見て威嚇のためにシャーシャー言っている

「ガラドラって魔物だと思う。ごめん、あまりこの辺りの書物に登場しないからどういう魔物なのか分かんないわ」

 相手はどんな攻撃をしてくるか分からない

 慎重に戦わないと

 スルリとこちらに向かって移動してくるガラドラは右の頭から炎を、左の頭から毒を吐き出した

「なるほどそういう感じか」

 吐き出したものを避けて剣で頭を斬りつけたけど、もう片方の頭が斬られそうになった頭をタックルで避けさせた

 直後に右の頭から毒液が出た

 さっきは炎だったはず

 どうやら二つの頭はどちらも炎と毒を吐き出せるようだ

 でもこれだけなら大したことない

「獣剣技、白牙!」

 フェディの剣技が一瞬で右の頭を斬り飛ばす

「獣剣技、猫の型、月食み!」

 僕もそれに合わせて左の頭を斬り落とした

「意外と弱かったね。さっきのに比べるとだけど」

「まだ油断してはいけませんよ姫」

 フェディが倒れたガラドラを剣でツンツンする

 全く動かない

 奥にある壁に扉が現れてるから倒せた、のかな

 とりあえず奥の扉に向かって歩こうとすると急に蛇がまた動き出した

 扉は蜃気楼のように消えて、斬ったはずの首がグチュリと音を立ててまた首が生える

「なんで? 今扉が現れてたのに」

「恐らく幻覚よ。気を付けて、なんかさらに強化されてるみたい!」

 ガラドラはさっきの首よりさらに強力そうな、凶悪そうな顔に変わっている

 く、この魔物も厄介だったわ・・・

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