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6 メスケモ冒険者になる2

 街の商業区画に行ってみる

 その中でピンクの看板のおもちゃ屋があった

 そう言えば小さい頃は父さんが作ってくれた積み木のようなものでしか遊んでなかったな

 幼馴染達と遊ぶことの方が多かったかも

 自然が遊び場ぁ

 よし、普通の子供がどんなもので遊んでいるのか見てみよう

「すみまん、ちょっと見させてください」

「いらっしゃいませ! あらまあ! ビーストのお嬢さん! いいものありますよ!」

 入った瞬間畳みかけるように案内された

 僕子供に見えたのかな?

 でも店のお姉さんは人間族だし、人間族が僕らを大人か子供かで判断するのは難しいらしい

 ビーストの寿命は精々人間と同じ80年くらい

 でも中にはエルフほどの長寿もいる

 それがビーストの中でも特殊な神獣種

 僕はまだ会ったことがないけど、彼らは一応にとんでもない強さを持ってるんだとか。って本に書いてあった

「お嬢さんほらこっちよ」

 お姉さんに手を引かれて店の奥に入ると、なんかよく分からない棒とか、丸いのがいっぱいついた何かとか、あと、え、なんかこう、男のシンボルみたいなのがある

 え、どうやって遊ぶんだろこれ、チャンバラみたいな?

 にしては形が何というか、こう、卑猥?

「これなんてどう!? すごく気持ちいいわよ! ほら、魔石をここに埋め込んでて、振動状態もレベル1からレベル5まで選べるの!」

「えと、なにこれ・・・」

「え?」

「え?」

 

 その後、説明を受けた僕は顔を真っ赤にして外に出て、手で顔を覆いながら走って、路地裏で悶えた

「あう、うううう」

 しばらく夢に見そうだ

 く、子供のじゃないおもちゃがあるなんて、前世でも知らなかった

 自慢じゃないけどそっちには滅茶苦茶疎い

 メスケモに全振りしてたから

 かといって未成年だったから叡智にはふれてなかったし

 よし、そう言うのもあるってことで、忘れよう

 悶えてたらもう日も落ちて来たし、そろそろ出かけるとしますか

 門まで歩く。まだ顔は赤いけど、暗くなってきたから誰も気づかないでしょ

 ついたら衛兵に行って外に出してもらって三日月の花を探しにいざ草原へ

 一応どこにでも咲く花で、夜なら探しやすいとか

 でもまさかさ、出た瞬間にあると思わないじゃない?

 門の目の前に咲いてるんだもん

 一応依頼書の絵と照らし合わせて確認したけど間違いない

 それを三本摘んで袋に入れて持ち帰る

 そして目の前の門番さんに笑顔でただいまと言った

「お、おかえり、早かったね」

 門番さんに門を開いてもらって再び中に入り、ギルドが閉まらないうちに走って向かう

 閉まるギリギリになんとか駆け込みセーフで受付のお姉さんの前に来た

「あー、今日登録のぉネネコさんん」

 僕を登録してくれた翼のお姉さんだ

「これ、依頼の三日月の花です」

「早かったですねぇ、三日くらいかかるとぉ思ってたのにぃ」

「え? 三日?」

「そうだよぉ、三日月の花はぁ、一本生えてるとぉ、周囲一キロに生えないからぁ、どこにでも生えるけど見つけにくいのぉ」

 え、じゃあ三本まとまって生えてたのは一体・・・

 まあ深く考えずに依頼料をもらった

 銅貨十二枚か

 ご飯代くらいにはなったかも

「また依頼受けにきてぇ、歓迎するからぁ」

「うん、ありがとうお姉さん」

「私ぃ、メメリィ。これから末永くぅよろしくねぇ」

「末永いかどうかは分からないけど、よろしくお願いします」

 メメリィさんは手を振って見送ってくれた

 マイペースだけど可愛らしい女性だね


 ギルドを出て宿へ向かう

 あ、そう言えば買取してもらうの忘れてた

 まあ明日でいいか

 宿はどうしよう。安いところがいいな

 ギルドを出た冒険者のお兄さんに聞いてみることにした

「あの」

「ん? どうしたんだいビーストのお姉さん」

「この辺りでいい宿屋ってないですか?」

「ああ、それならクラマの宿ってとこが良いよ。安いしご飯はうまいし、何より看板娘のリコさんが可愛いんだ」

 うん、この人そのリコさん目当てでその宿行ってるな

 でもいいことを聞いた

 ご飯が美味しいのは外せないよね

「ありがとうお兄さん」

「いいってことよ」

 その宿に行くことにして歩き出す

 あ、お兄さんもそっちなんですね

 彼はついて来いとばかりにウィンクして僕を案内してくれた

 そしてクラマの宿に到着

「おーいリコちゃん、お客さん連れて来たぜ」

「あ、ロッドさん、ありがとうございます」

 おお、確かにすごく美人・・・尻尾がある。ビーストかな?

 いやでも顔は人間だ。ビーストは皆ケモケモしてるし

「あら、ビーストのお客さんですね。私この宿の看板娘のリコです! クラマテング族です!」

「クラマテング族?」

「あら、妖怪族は初めてですか?」

「妖怪族!?」

「はい、私の母が東方の国から来た妖怪族なんです。お母さんがこの国のお父さんに一目ぼれして、それで私がうまれてぇ。妖怪族からは妖怪族しか生まれないので、私も妖怪族ってわけなんですよぉ」

 結構ぐいぐい来るなこの人

 それに小さくて、触ったら壊れそうなほど細い

 それなのになんだかすごい力を感じる

 機会があれば僕もその妖怪族が住む東方の国とやらに行ってみたいな

 でもまあ今はご飯!

「あの、泊まりたいんですけど。それと今からご飯って食べれます?」

「はい! 一泊素泊まりなら銅貨50枚です! 一週間なら銀貨5枚で、ご飯が無料になります!」

 おお、安い

「じゃあ一週間でお願いします」

 僕は銀貨を支払って早速ご飯を出してもらった

 席についてご飯を待ってるとすごくいい匂いが

 というかなんだか懐かしい匂い

「お待たせしました!」

 出てきたのはなんと肉じゃがとお米だった

「美味しそう。いただきます」

 ジャガイモを一口

「うっまぁ!」

「だろ!」

 案内してくれたお兄さんが嬉しそうに笑う

「なんでロッドさんが自慢げなんですか」

「贔屓にしてる宿の料理が褒められたらそりゃ嬉しいだろ」

 うん、客と従業員が良い距離感ですごく安心できる

 この宿で良かったかも

 肉じゃがも食べ終わったし、寝に入るかなって思ったけど、鼻に香る匂いがある

「くんくん、もしかしてここお風呂あります?」

「あら、やはりビーストの方は鼻がいいのですね。そうです! ここにはこの宿の最大の売り、お風呂があるのですよ! 一回銅貨10枚です!」

「入ります!」

 即答、光のような速さで即答し、お風呂へウキウキとしながら入った

 やはりお風呂は良い

 一日の汚れを落として、僕はぐっすりと眠りについた

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