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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
1章

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42/94

42 メスケモ、教団と戦う15

 三階層目はもうそこらじゅうが燃え盛っていてリーリーの結界なしでは動けなかった

 僕はと言うと、熱さで完全にばてて目を回していた

「ごめん、みんな。それとアビィーさん運んでくれてありがとうございます」

「いいってことよ。子供を守るのはあたしの務めだからな」

 少し前に僕の年齢を知ってからなんだかんだと僕に甘くなっているアビィーさん

 一応成人してることを伝えてもだめだった

 しかしまあやっぱりドワーフって力が強いんだ

 僕も大概だけど、同じくらい筋力があるんじゃなかろうか?

 取りあえず暑さでダウンしている僕は全然役に立っていないけれど、魔物が出たときにはなんとか戦っている

 汗だくで毛皮がびしょびしょだし、常に水分補給をしないと死にそうだけど

 うう、汗でびしょびしょなのはまだいい

 周りの火で渇いてきたときの汗の匂いが、周りに不快な思いをさせていないかと心配になる

 いや若干名僕の匂いを嗅ぎまくってるのがいるけど

 リーリーだけじゃなくてアビィーさん、ディグ、そしてなんとアスリアルさんまで

 この世界意外とケモナーが多いのかもしれない

 

 僕がばてていてもみんな流石に強い

 この階層にいる火魔物も簡単に突破できている

 アスリアルさんとミミミさんの魔術コンビがとにかく水魔法での攻撃が強い強い

 ここの魔物、エレメント体が多くて水魔法にとんでもなく弱いんだよね

 あっという間に三階層を進んでいってボス部屋っぽいところに到着した

 そこにいたのは体のところどころが常に爆発しているボムエレメントという魔物

 しかもでかい

 奴はいきなり膨れ上がるとこの部屋ごと爆発させようとしているのか、ニタリと笑う

「リーリーさん!」

「はい!」

 アスリアルさんがリーリーに指示してミミミさんも協力し、三人による強力な結界が張られた

 その直後に目の前が光りに包まれ、部屋が大爆発を起こした

 結界が一つ割れ、二つ割れ、三つ目にひびが入りそこで止まった

 自爆系の爆発かと思ったけど、ボムエレメントはそこに健在だった

「次のエネルギーを溜めています! 速攻で倒しますよ!」

 アスリアルさんがそう言うとリーリーが熱を防ぎつつ、アスリアルさんとミミミさんの魔法が炸裂する

「オルスアクリア!」

 二人の上級水魔法をまともに受けてボムエレメントは致命的な一撃を受ける

 しかしその一撃で消し飛ばせ切れなかったためどんどん膨れ上がって行く

 鼬の最後っ屁よろしく、この部屋もろとも僕らを爆発で消し飛ばそうとしているんだ

 力がどんどん膨れ上がっている

「これは結界では防げそうにもありませんね」

「アビィーさん、僕をおろしてください」

 アビィーさんやリーリーのおかげでかなり動けるようになった

 僕は大剣を持って立ち上がると、皆を守るという思いを強く強く願う

「行きます。ハァアアアア!!」

 僕は体験を振るい、そこに神獣の力を込めて振り切った

「デヤァアアア!!」

 音がしない

 全ての音も置き去りにしてボムエレメントは真っ二つに斬れて消滅した

「ふぅ、出来てよかった」

「な、何じゃぁあ今のは!! なんでただの剣でエレメントが斬れるんだよ!」

「やったらできました」

 通常エレメントは魔法か魔力を帯びたような剣や神剣などくらいでしか倒せない

 僕の大剣は神剣と伝わっているけど、今ままでエレメントなんかが切れたことはなかったから多分ただの剣

 そこで僕は神獣の力をこの剣に乗せたんだ

 ほんと、うまく神獣の力が発動してよかったよ

「さっすがネネコちゃんね」

 リーリーが抱き着いた瞬間

 僕は熱さで倒れて気を失った

「ネネコちゃん!」

 みんなが僕が倒れるのを支えてくれたけど、そこで意識が途切れた


 目を覚ますと第三階層のボスベアの天井が見えた

 どうやら女性陣が交代で僕の体を拭いたりしてくれていたらしい

 水魔法で洗ってくれたのか、汗の匂いも気にならなくなっている

「目・・・」

 なぜかメメメさんが膝枕してくれていた

 目?なに?

 それ以上言葉を発することはなくメメメさんは立ち上がった

 僕も立ち上がって僕を吸っている何人かを連れて第四階層に下る階段へと向かった

 ちなみに僕が倒れた理由は熱中症である

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