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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
1章

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41/94

41 メスケモ、教団と戦う14

 フレイムイーターを過ぎて行くと扉があった

 まぁまぁ大きな扉だから僕が開ける

 でもそこまで重くなかったからすんなり開く

 中は広いドーム状の部屋になっていて、そこにさっき見たファイアゴーレムの三倍はありそうなファイアゴーレムが立っていた

「でっか! こんなゴーレム見たことないぞ!」

 アビィーさんはそのままゴーレムに向かって行って思いっきり大槌を振るった

 ガキィインと激しい金属音が部屋いっぱいに響いて僕は思わず耳を抑えた

「イタタタ、頭痛いぃ」

 頭に響く音のせいで頭痛がする

 それでも何度も何度も大槌をぶつけるものだから、僕はイカ耳になってしゃがみ込んでしまった

「よしよーし、お耳が痛いのねぇ」

 リーリーに解放されつつも、僕は必死にアビィーさんの戦いを見届ける

 やっぱりすごいな。とんでもなく強いよこの人

 あの大きなゴーレムの装甲があっという間に崩れていって、十分後には金属塊へとなり果てていた

「ふぅ、硬い魔物ならあたいとこのディトリッパに任せな!」

 ガンと地面に大槌ディトリッパを打ち付けるアビィーさん

 頼もしすぎる

 この部屋の主を倒したからか、いつの間にか階段が出現していた

 やれやれここも階層があるタイプのダンジョンなのか

 やれやれ、まったくやれやれ

 いやこれ本当にやれやれって思うんだよ。めっちゃ時間かかるんだもんん


 二階層目に降りて来るとより熱波が激しくなってきた

 僕はその熱にクラクラして汗が噴き出て、目の前が白ーくなっていく

「ネネコちゃんこれ」

 リーリーがすかさず僕に冷たい風を纏うマジックアイテムを渡してくれた

「ありがとうリーリー、ちょっとはよくなったよ」

 僕の毛皮にこのダンジョン向いてなさすぎるかも

 寒いとこなら平気なのに!

 この辺りの国の気候って温暖で過ごしやすいから、僕の換毛期がなかったのよね

 だから夏毛仕様になってない!

 熱いってこんなの! 汗でベトベトドロドロになってんの!

 まあそんなことも言ってられない状況だから頑張るしかない

 それで第二階層なんだけど、目に見えた魔物が多い

 もう溶岩地帯みたいな感じなんだけど、そこかしこに溶岩の体を持ったスライムやら、溶岩を食べる変な岩みたいな魔物、でっかいコウモリ!

 たぶんそのどれもがCランクっぽい

 でもここは魔導士二人が大活躍だった

 こういった火系の魔物は案の定水に弱いんだけど、溶岩の中も平気そうな岩の魔物何かはいきなり水をかけると爆発する

 だから光魔法で的確に核だけを貫いていた

 溶岩スライムも同様に

 で、でっかいコウモリは普通に倒した

 でっかいだけでただの的だったからね

 ちなみに迷うことはなかった

 一本道で、ところどころグネグネとうねっていたけれどもただ進めばいいだけだ

 まあ魔物は襲って来るけれど、ここにいる魔物程度じゃ僕らの進撃は止まらない

 段々とみんなが打ち解けてきて連携もとれてるしいい調子だ

 ただ、メメメさんだけはまだ一言もしゃべっていない

 無口なのかな?

 それでも同じ魔導士のアスリアルさんとはかなりうまく連携が取れているから、彼女はこころの機微に敏感なのかも

 この暑い中だと僕はあまりうまく動けていない

 それでもりーりーが渡してくれたマジックアイテムのおかげでなんとか戦えている

 そしてこの一本道を30分ほどかけて踏破し、次なるボスがいるっぽい部屋に到着した

 うーん、さっきの扉もだったけど、いかにもな扉だ

 また僕が開いて中を確認する

 中を覗いた瞬間だった

 突然火がついた弓矢が僕の顔めがけて飛んできたんだけど、その程度の速さで捕らえれる僕じゃない

 右手でガッシリ掴んでその矢を飛ばしてきたモノを見る

「うわぁ、またかぁ」

 そこにはでかいゴーレムがいた

 今度はファイアゴーレムに似てるけど形状が違っていて、動きが遅い第一階層のファイアゴーレムと比べて機敏そう

「こいつの相手は僕がするよ。ここはそんなに熱くないからね」

「よっし任せた!」

 ボスは僕をロックオンしたのか走り始めた

 なんか気持ち悪い走り方だけど結構速いな

 まあこの程度なら

「えい」

 大剣で頭を叩きつぶしてやった

 装甲は素早く動くためなのか紙装甲

 これなら他のメンツでも簡単に倒せたね

 機能停止して爆発するところを見るに完全にロボットじゃんこれ

 まああっさり倒したからか後ろが目を丸くしてるけど、これ弱いからね? 絶対君らでも倒せてたからね?

 とりあえず次の階層への階段が現れた

 まだ下がある

 一体何階層あるんだろう?

「アビィーさんここって何階層あるんですか?」

「いや、ここは一階層でそこが広くてな。迷路みたいになっていて、一番奥にボス部屋と出口に繋がる転移紋があるだけだ。本来階層なんてこのダンジョンに存在しないんだよ」

「え、じゃあこれって」

「ああ、明らかにおかしいな」

「ちょ、じゃあ最初に言ってくださいよ!」

「すまん忘れとった。今思い出したんだよ」

 取りあえずこのポンコツギルドマスターは後でげんこつしておくとして、何階層までか分からない以上体力や魔力も温存して進まないとね

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