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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
1章

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26 メスケモ護衛になる14

 早朝、僕らが最後の見張りだったため、そのままキャンプを片付けて馬車に乗り込んだ

 少し眠いけど、まだ森の中だから警戒は怠らない

 探知魔法を使ってるリーリーと、僕の鼻で一応周囲1キロはカバーできてると思う

 その後もゴブリンやオークは相変わらず襲って来たけど、やっぱり迷宮で遭ったゴブリンの方が明らかに強い

 あのゴブリン、一体何だったんだろう

 初心者迷宮でAランクに近い強さの魔物が出るはずないもんね

 まあ今考えてもしょうがないし、ギルドも僕の報告で調査してくれてるみたいだし、この依頼が終わって街に帰ったら聞いてみよう


 キャンプ地から出発して一日くらいでようやく森を抜けた

 道があるとはいえかなり広い森だったなぁ

 あとはまっすぐ進んで、このペースなら夜になる前に王都につくだろうってクラウベルさんが言ってた

 王都か、この国で一番大きな街らしいから楽しみ半分不安半分かな

 広すぎるとクラウベルさんを守りにくくなるしね

 常について置ければいいけど、教会に入れるにしてもクラウベルさんのすぐそばにはいられないみたいだし

 色々とクラウベルさんをどう守るか考えていたらあっという間に日が暮れ始め、王都が見えて来た

 でかい、あまりにも大きな壁に囲まれている

 さすが王都と言うべきなのか、外壁は大きいし、そこから少し見える王城らしき建物もでっかい

 ビーストの中でも大きな僕が小さく見えるくらいだ

 かなりたくさんの人々が並んで入街を待っていたけど、この馬車は聖女一行の馬車

 教会の聖女の紋章が入っていたからすぐに入ることができた

「皆さんここまでの道中ありがとうございました」

 一応ここまでが僕らの依頼だ

 帰りの馬車も出してくれるらしいけど、僕はここまで乗りかかった舟とばかりに申し出た

「クラウベルさん。お金は要らないのでもう少し護衛を続けさせてもらえませんか?」

 彼女が襲われてからずっと考えていたんだ

 このまま王都でお別れよりも、彼女を守った方がいいって

 でもクラウベルさんは首を横に振った

「あの時のことであなたが責任を感じる必要はありませんよ。あれは私の不徳のいたすところなのですから。それにここまでくれば大丈夫です。王都の教会には聖騎士たちもいますので」

「聖騎士? リーリー、聖騎士って?」

「教会お付きの騎士たちのことよ。聖女含め市民を守るために組織された冒険者のAランクにも引けを取らない選ばれし集団ね」

 Aランク相当の実力があるなら確かに大丈夫そうだ

 でも女神様に言われたあの言葉

 ヴァシュルア教の凶行を止める

 そのためには王都にいないと

 王都だけあってここには様々な情報が集まるらしい

 ヴァシュルア教の拠点や、もしかしたらその教祖がいる場所も分かるかもしれないしね

 クラウベルさんを襲った男は、拠点は常に移動してるって言ってたけど、組織なんだからそう簡単にすぐに移動はできないはずだ

 移動しないうちに叩きたいところだけど、すでにクラウベルさん殺害が失敗したことは知られているとみて間違いないと思う

 そうなるともう移動している可能性も・・・

 だからこそ、王都で情報を得つつ、もしもの時のために備えておくんだ

 リーリーも同意してくれてるし、クラウベルさんの護衛から外れても、同じ街にいればそれだけ彼女を守れる確率が上がる

「護衛から外れても僕は街にいます。もし何かあればギルドを訪ねてください」

 クラウベルさんはゆっくりと僕に頭を下げて、報酬を護衛全員に受け渡した後に教会へと入って行った

 報酬は提示された額よりも多く、これはクラウベルさんを救ったお礼も兼ねているみたい

「リーリー、とりあえず宿を取りに行こっか」

「ええ、一緒の部屋ね! ベッドも一緒でいいわよね」

「はいはい、それでいいから行こ」

 もう彼女が夜中に僕に抱き着いたまま寝るのがデフォになって来たよ

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