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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
1章

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26/95

25 メスケモ護衛になる13

 祈りと報告を終えて教会から外に出る

 この街では特に問題もないようだったからすぐ発つことになった

 一応今教会関係者が狙われていることを話して警戒の強化もお願いしておく

 そしてそのまま次の街

 いよいよ王都へと出発した

「王都まではこの道を真っ直ぐ行けばつきます。途中のシュエルの森には危険な魔物も出るので対処をお願いしますね」

 僕ら護衛を全員集めて注意事項を教えてくれるクラウベルさん

 なるほど、森に入ったら警戒を強めたらいいのか

 まあそれまでにも魔物は出るらしいから、当然普通に警戒はするんだけどね

「では出立しましょう」

 馬車はまたゆっくりと進み始めた

 王都まで三日ほどらしい

 まだ高い日を仰いで馬車は進み続けた


 一日後、シュエルの森に入ったみたいだ

 ここにはゴブリンやオークと言った人型の魔物が多く住み、旅人の被害も多い

 それでもこの森を通るのは、単純に近道だからだ

 迂回すると山をいくつも超えなくちゃいけなくなって、一か月はかかるらしいし、この森を通るより生存確率が低くなるとか

 何で王都までの道がそんなに過酷なのかな?って思ったけど、どうやらこっちの南側の地方は辺境と呼ばれているっぽい

 王都を挟んで北側はもっと安全なんだそう

 ちなみにこの森の王都までの道を外れて、東の方に向かうと竜の住処があるらしい

 森は鳥のさえずりや風が木々を揺らす音が響いている

 平和そうだけどいつゴブリンやらオークなんかが襲って来るとも限らないし、しっかりと警戒して周囲の匂いを確認するために、僕は御者さんの横に座ることにした

 御者さんは小型の犬種のビーストで、あきらかに僕の胸をちらちらと見ているけど、まあそれくらい気にしてたらリーリーと一緒には過ごせないよ

 少し進むと生ごみのような臭いが漂って来た

「リーリー、何か変な、生ごみみたいな臭いがするよ」

「ゴブリンが近くにいるみたいね。皆馬車を止めて! ゴブリンが来る!」

 全ての馬車が止まり、護衛達が一斉に外に出る

 そこを狙いすましたかのようにゴブリンたちが茂みから飛び出て襲い掛かって来た

 まあゴブリンはEランクの魔物だ

 あの迷宮にいたゴブリンが強すぎただけで、本来は初心者から卒業するために討伐するような弱い魔物

 まあ油断してたら当然殺されるけどね

 ゴブリンの数はおよそ50

 木の上から弓で狙っているのもいれば、ボロボロの剣や斧、槍で武装しているのもいる

 多分この森で襲った冒険者や商人から奪ったものだろう

 やつらは一斉に襲い掛かって来たけど、さすがにCランク越えの冒険者が多いためか、ゴブリンたちはあっという間に殲滅されてしまった

 何か可哀そうになるほどあっさりとね

 まあ人を殺して奪ってるんだから全然同情はできないけど

 ちなみにこれだけの数のゴブリンを討伐しても、ゴブリンの繁殖力はとんでもないためすぐに増えちゃうらしい

 全く持ってやっかい


 その後は順調だった

 まあオークが出るまでの一時間ほどだったけどね

 オークはDランクの魔物で、身長3メートルほどもある人型の魔物だ

 その顔は醜悪で、ゴブリン以上に人に危害を加えている

 なにせ女性が言い表せないような目に遭う

 僕みたいなビーストの女性も攫われて・・・

 つまり他人事じゃない

 僕も下手をすると危ないってことだ

「オークの数は30ほどです! 皆さん気を付けて!」

 匂いで大体の数が分かったから僕は護衛達に注意した

 でもまあやっぱり強い人達ばかり

 対処法も分かってるから皆危なげなく対処できていた

 クラウベルさんも拳で殴り飛ばしてるし、そこまで心配することでもなかったかも

 でも僕や女性陣を狙っていやらしい手つきで掴もうとするのはゾッとしたけど


 オークの群れも退けてまた進み始める

 そして夜になった

 夜は森で野宿となる

 キャンプを張って食事の準備をし始めた

 たくさんの肉が採れたからね。今日はたくさん食べれそう

 ワイバーンの肉は煮込み料理にして、オーク肉は焼肉にすることになった

 オーク肉、あの見た目に反して美味しいらしいんですよ

 お肉大好きな僕はもう準備中ずっとリーリーに口周りを拭かれていた

 しょうがないじゃない肉食の猫種ビーストなんだから

 父さんも母さんも肉食だしね

 ご飯の準備が整った

 オークの焼肉は塩でシンプルに(この世界に焼き肉のたれとかない)、煮込み料理というか、シチューになったワイバーン肉も出そろって、全員で火を囲みながら食べ始めた

 オーク肉は脂が甘くて、肉は口の中で溶けるかのような食感

 ワイバーンシチューはしっかりと煮込まれていてお肉がホロホロになっていた

 玉ねぎらしき野菜やニンジンみたいな野菜なんかもたくさん入ってて栄養バランスもよさそう

 あ、玉ねぎ、僕らビーストは平気だからね

 その辺普通の猫や犬とは違ってるよ

 ちゃんとそう言う進化をしてきてるみたいだからね

 ご飯も食べ終わって大満足

 交代で見張りを立てながら夜は深まっていき、朝になった

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