↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/98

23 メスケモ護衛になる11

 一週間ほどでクラウベルさんの傷は全快した

 ここまで回復が早いのもリーリーの神聖魔法技術があってのものだろう

「お待たせしました。次の街に行きましょう。その後はいよいよ王都です」

 次に向かうのはエルネアの街という風吹く街で、風車が有名な街らしい

 ただここに行くには一つ問題があった

 道中に山、山脈があってそこを超えなければいけない

 その山脈にはワイバーンの住処があって、ちょくちょく襲われるらしい

「ワイバーンはCランクの魔物です。ネネコさんはまだEランクですが、問題ないですよね? 何せ妖怪族の姫を見つけ出したのですから」

 そう言えばクラウベルさんは僕の評判を聞いて雇いたいってギルドに掛け合ってくれたんだっけ?

 てことは僕の行動っていろんなところに報告されてる?

 いやそんなことはないか、自意識過剰だ

「イルロン山脈はこのカラミラから出て東へ行けばすぐです。標高は1000メートルほどなので、麓で防寒魔法をかけておきましょう」

 まぁまぁ高いな

 でも一応道は整備されていて馬車は走れる

 ワイバーンが出なければそこまで過酷な道じゃない

 そもそもワイバーンはお腹さえすいてなければめったに襲ってくることはないらしい

 魔物学(この世界における生物学のようなもの)においては亜竜種と呼ばれる竜の一種で、竜種や龍種ほど強くはないけど、やっぱりそれなりに危険

 まあお腹が空いてなければ襲ってこないから大丈夫

 とまあそんなことを思っていれば当然のように襲われるのだった


 山脈を登り始めて二時間くらい経ったかな?

「ギュアアア!!」

 甲高い声が聞こえて馬が暴れ始める

「来ちゃった」

「まぁそうなると思ってたけど・・・。ところでワイバーンってどんな味?」

「さぁ? 私も食べたことないし」

 リーリーとワイバーンの味を想像しながら僕は涎を垂らしていた

「ほらネネコちゃん、よだれよだれ」

 リーリーがすかさずハンカチで僕の涎を拭き取って、それを懐に大切そうにしまった

 彼女の奇行や言動にもだいぶ慣れたよ

「あ、ワイバーンの肉は硬いですが、適切な処理をすれば美味しいらしいですよ。私は知らないですけど」

 クラウベルさんが言うには南部の方では食べられてるらしい

 煮込んでシチューにするのが定番だとか

 てかそんなことを考えてる場合じゃなかった

 すでに六匹のワイバーンが馬車の内の一つを襲っているけど、その馬車についていた護衛の冒険者が戦っている

「僕らはこいつと戦おう」

 目の前に降り立っているひときわ大きなワイバーン

 僕の倍はある

「さてと」

 大剣を取り出して構える

 ワイバーンは口を開けて威嚇してきた

 そのまま噛みつこうとしたので大剣で頬を叩いて止める

 それに怒ったのか素早く噛みついてくる

 これなら十分対処できる

 鋭い牙を剣で受け止めてその牙を斬り飛ばす

 すると今度は尻尾による攻撃が繰り出された

 それを手で受け止めて掴み、剣で斬り落として、さらに剣を斬り上げて首をおとした

「ふぅ、いっちょあがり」

 額の汗をぬぐって他の冒険者の方を見るけど、さすが選ばれた実力者だけあってすでに何匹かのワイバーンは倒されていた

 やっぱり首を斬り落とすのがセオリーなのか、どのワイバーンも首が落ちていた

 そして最後の一匹は

「ハァアアア!!」

 なんと病み上がりのクラウベルさんが殴りで首を折って倒してしまった

 剣でもなかなか斬り落とせないのに、それを素手で・・・

 加護が発動している状態のクラウベルさんは多分僕の筋力を大きく超えている

 襲って来た全てのワイバーンは倒せたけど、恐らく次が来るってことですぐに馬車に乗り込んですぐにその場を走り去った

 この辺りは餌場らしく、野生のヤギなんかがいるんだけど、当然大きな得物の方を狙うからこっちに来たみたい

 

 馬車を走らせ、道中襲ってくる魔物(ワイバーンより弱い魔物ばかり)を打ち倒し、三日かけてようやく山脈を越えた

 風の街エルメアはもうすぐだ

 すでにこの辺りから風が吹いていて、その風の行く先がエルメアだ

「もうすぐ街につきます。その街を過ぎて一日進めば王都ウラルリード、このテーラフォール王国最大の街です」

 故郷ではそもそもこの国の名前すら知らなかった。そもそも僕のいた集落ってどこの国にも属していないほどの秘境で、開拓で切り開かれた場所だからね

 そしてようやくエルメアが見えて来た

 風はよりいっそう強く吹いて街を吹きぬけて行く

 強風とはいえなんだか心地いい

 花のような香りもする

 この街の教会でお祈りを捧げ、急ぎ王都の教会へ

 ニャード教の大きな支部があるため、そこからなら他の聖女や教皇とも連絡が取れるらしい

 ひとまず聖女たちで連携してヴァシュルア教の対処を話し合うようだ

 クラウベルさんはいくら他の聖女が強いとはいえ、やっぱり心配なんだろうね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。