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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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156/162

107 メスケモの獣人国観光1

 取りあえずの懸念点は、まあなくなったわけじゃないんだけど、それでも少し楽に放ったかな

 大勇者ラルズラールの伝承は僕も小さいころ聞かされた

 そりゃあビーストや亜人種と呼ばれる人種のヒーローだからね

 どこの亜人の国にも伝わってるよ

 顔は当時仲間だった種族にしか伝わってなかったみたいだけどね

 トウゲンには伝わってたらしい

 仲間の一人、紫鬼のムラサキが仲間だったからね

 ラルズラールは最強

 どんな敵だろうと一撃で倒したとか、本気になれば星すら真っ二つにできるとか、太陽の上を歩いたとか、どれもこれも眉唾な話

 あれ? こんな感じの話ってアマノ師匠で聞いたな

 ともかく、アマノ師匠の場合は現最強

 当時のラルズラールはそれ以上だったってのが世界での共通認識だ

 一体どれほどに強いんだろう?

 それにそんなラルズラールを無理やり従わせた存在って一体

 まあ今分からないことを考えてもしょうがない

 天死とかいう組織も気になるんだけど、敵の動きが見えていない今対処のしようがない

 一応フワイさんの情報が僕にも届くようアマノ師匠が手配してくれてるし、それを待つしかないかな


 日付が変わり、僕らは観光に乗り出していた

 街からまず見ることになり、トウゲンと同じような建築様式になんだかホッとしている

 昔々の日本みたいな街並みだけど、時代劇とかよく見てたからね

 慣れ親しんだ街並みって感じ

「ネネコー、あれなーにー?」

「あれは提灯だね。夜に明かりをともしてくれるランタンみたいなものだよ」

「あれはー?」

「あれは柳の木。川沿いに植えてあるでしょ? あの木の下を三回まわるとゴースト魔物、ここでは幽霊か。夜中に現れるんだよ」

「ゴースト怖いーー」

 サクラが怖がるのが可愛くて仕方ない

「大丈夫だよサクラ。ゴーストはリーリーが退治してくれるからね」

「ええそうよ。私にかかればゴーストだろうとレイスだろうとアンデッドの最上位のイモータルキングだろうと一撃なんだから」

 自信たっぷりだけどリーリーなら本当にできるからね

 

 街をしばらく歩いているとお腹が鳴った

 周りをキョロキョロと見渡すと茶屋があった

 時代劇よろしくお団子が売ってる

 僕らはそこに置いてあるベンチのような椅子に座って団子とお茶のセットを注文した

 暫くすると和服を着た猫獣人のお姉さんが団子とお茶を運んでくる

 僕はみたらし、リーリーとサクラはあんこ、フェディは草だんごだ

 もちろん僕とフェディは山盛り

 一口でパクリと食べると懐かしい甘さが口いっぱいに広がった

 あまりの美味しさに次から次へと口に運び、美味しい緑茶も飲んで大満足

 サクラは自分の名前と同じサクラ餅も頼んで食べていた

 サクラの香りがして美味しそう

 僕とフェディもそれを頼んでまたぱくつく

 美味しい、美味しいよぉ

 店の団子が喰いつくされるかの勢いだったけど、まだ在庫はあるらしい

 お土産にも買い込んで僕らはまた歩き出した

 そうして街を一日中巡り、めぼしい食堂なんかを確認してからその日を終えた

 明日からは街の外にある観光名所を巡る予定

 遊んでていいのかって?

 僕らは気ままな冒険者というか旅行者だからね

 勇者みたいに使命を帯びてるわけじゃない

 国の使者としての業務もついでだからね

 本元は父さんがしてくれるもん

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