105 メスケモ獣人の国へ5
食事の準備ができるまで待っていると、門番さんが慌てたようにレオニス王子の前に来た
「レオニス様! 勇者一行が来訪されました!」
「なんと! 勇者とな? 女性はいるか?」
「え?あ、はい、六人中五人が女性です」
「通すがいい」
「あの、レオニス様?」
「なんだ?」
「粗相のないようにお願いしますよ」
「わかっているフハハハハハ!」
あ、絶対分かってないなこの人。でも勇者か。今代の勇者、一度会ってみたいと思ってたんだよね」
「僕も会いたいです!」
門番さんはお辞儀をして出て行くと、しばらくして勇者らしき五人、いや、小っちゃい子がいた。六人だね。その六人を連れて来た
全員種族が違っているみたいだね
えーっと、オルグの男の子、魔族?の女性、妖精っぽい少女に人間族の少女、それから蝶の羽を持つ少女に多分龍人族の少女か
勇者はそれぞれ二つ名を持っているらしい
フェディに聞いたところ、龍人の少女がナナミちゃんって名前で、元々最弱と呼ばれていたらしい
それが今は覚醒して時の勇者という二つ名
時? 時間を操る的な?
なにそれすごい
蝶の羽を持つ美少女が蟲人族のエアルちゃん
元々は不格好の勇者と呼ばれるくらい醜かったらしく、今は羽化して植物の勇者と呼ばれている
かなり大きなオルグの男の子はオセルという名前で、今代最強らしい
確かに強そうだ
ほわほわした人間族のお姉さんはアリアさん
聖勇者と呼ばれている
聖なる力の使い手だから神聖魔法なんかもたくさん操れる。というか聖なる力なら何でも使えるとか
で、ちっちゃな妖精、ピクシー族のミリちゃん
この子は悪戯の勇者と呼ばれていて、トラップを瞬時に設置したり、イタズラの範疇なら何でもできる
ただし攻撃性のあるものはないので、足止めやバッドステータスを付与させることしかできないらしい
いやそれ充分強いよね?
そして魔族のお姉さん、トアさん
彼女は非常にびしっとした軍服を着ている厳しそうな人
だけど話したり見てたりしていると全然違うって分かる
優しくて頼りになるお姉さんだ
勇者たちの自己紹介、そして僕らの自己紹介が終わってみんなで席に着いた
すでに料理はたくさん用意されていて、バイキング形式で食べれるみたいだ
獲りすぎないよう注意してからしっかりと食べまくる
優雅に上品にね
こういう作法なんだけど、リーリーが詳しいからずっと習ってきてたんだよね
「ほほぉ、王族の作法をよくわかっていらっしゃる。さすが姫と言ったところですなフハハハ。俺様の嫁になりませぬか?」
「蹴り飛ばしますよ?」
「あうー」
この人はふざけて言ってるのか真面目なのか分からないけど、まあ適当にあしらうことは覚えた
食事会は僕らでも満腹になるのに十分な量があり、思わず腹筋が消えるくらい、そしてお腹がはちきれんばかりに食べきってしまった
「ふひー、おいしかったですレオニス王子」
「それはよかったお嬢さん。可愛いお腹がポッコリと。うーんナイスワーク」
取りあえず拳骨しておいた
このセクハラ王子、誰かが分からせないと後々大変なことにならない?




