勇者の旅8
様々な場所を巡って最後に城に来た勇者たち
「でっかぁ・・・」
「すご、あたしからしたらさ、もはや壁しか見えないよねー」
「ミリは小さいですからね~」
大きな城にただただ感嘆する勇者たちは城の観光許可証を取り、中に入ろうとした
「申し訳ありません、今宵は他国の姫様が起こしのため城を開放していないのです。明日またお越しください」
「そうでありますか。勇者でもダメでありますか?」
「勇者、ですか!? 少々お待ちください!」
城の出入りを管理する門番は慌てたように城の中に入って行った
しばらくすると戻ってくる門番
「もうしわけありませんでした勇者様方! 王子がお会いになりたいそうです。それと他国からお越しいただいた姫様も」
「え、会っていいんですか!?」
「はい、あ、女性の方は王子にお気を付けください。あれは女性に見さかいがなく、民にも殴られけられていますので、もし何かあった時は遠慮なくおなぐり下さい」
「え、それいいの? 不敬なんじゃない?」
「いいえピクシーの勇者様、王子に対しての暴力は王様がお許しいただいております」
「げ、本当にいいんだ」
門番に案内され、勇者一行は城に入る
偶然その他国の姫の歓迎会のために食事の準備をしているようだ
勇者たちもその席に招かれた
「き、緊張しますね」
「そうでありますか?」
「トアは貴族だもん、こういうの慣れてるでしょー」
「確かに、そうでありますね」
食事の席についていたのは猫のビースト、狼のビースト、そして人間族の女性とエルフの少女だった
さらにその横にはなぜかぬいぐるみ、剣、指輪が飾られていた
「あの・・・」
ナナミがそのビーストに話しかけようとすると、巨大な猫ビーストが急に立ち上がってかけて来た
「え、なに!? 怖い怖い怖い」
ミリが恐怖でナナミの後ろに隠れる
「勇者さんたちですよね!! うわああすごい! 本当に勇者!? あの、僕はビースト国プラウディアの王女ネネコと言います!」
その猫ビーストは非常に気さくに声をかけ、キラキラとした目で勇者を見つめている
「僕勇者ってのに一度会ってみたくて! 皆さんはどんな勇者なんですか!?」
「姫様、子供のようです。可愛いフフフ」
「僕一応10歳だからね? いやまあビーストでは成人だけども」
「え!? 10歳? 年下!?」
勇者たちは最年少のナナミでも15歳
最年長はトアで20歳だ
そんな勇者たちよりも年下だと聞き驚く勇者一行
「ネネコ姫~、もふってもいいですか~?」
アリアは臆すこともなくネネコにそう聞いた
「いいですよ」
「わ~い」
抱き着くアリアは毛の中に埋もれていき、お腹あたりを思いっきり吸っていた
「ずるい! あたしも!」
ミリも毛の中に潜り込んでいった
勇者たちはオセル以外全員ネネコを堪能し、満足したようだ
「オセルさんはやらないんですか?」
ネネコはそう聞くが、オセルは顔を真っ赤にして首を横に振った
「き、君みたいな可憐な子が、そんなこと言っちゃ、ダメだよ」
オセルはどうやらネネコに一目ぼれしたようだった
ちなみに背はオセルの方が一回りほど大きい
こうしてネネコに対する歓迎会は勇者たちも加えて楽しく終わった




