勇者の旅6
二人を見るに勇者たちと年齢は変わらない
意外と幼かった
「私の、力は、呪い。呪体告知って言って、人に障れば致死性の呪いを付与できる。でもまだ人を殺したことはないわ。これは本当」
「殺したことがない? 本当に?」
「ほ、本当よ! あの人に誓って」
「あの人?」
「いえない」
一応言える範囲だけ情報を吐露すると言ったガブリエーラ
ひとまずは自身の力について聞いた
天死と呼ばれる組織はそれぞれ違った能力を持つという
「いえない、か。ならそっちの子の能力を教えて」
「わ、私は、グスッ、リエ能力は詞、詞を詠むことで思った通りの事象を、引き起こすことができます、うううううう、で、でも制限があって、生き死にに関わることは、出来ませんうええええ」
泣きじゃくっているリエを見て勇者たちも少し申し訳ない気持ちになる
だが拘束は解かなかった
手さえ使えれば彼女たちの力は発動できる
ガブリエーラが触ればいくら勇者たちでも呪われ死に至る
だがその手さえ封じていれば二人はただの少女
取りあえずはラルズラールが戻るまでは交代で見張ることになった
ただ、真摯に話を聞いてくれる勇者たちに二人は少しだけ心を開いていた
二人共孤児で虐げられてきた
友人もいないためお互いで助け合って生きて来た
ラルズラールに出会うまでは
二人はそのためお互い信頼し合い、愛し合っている
勇者たちは初めて触れ合う同年代
二人にとっては初めてのことで、新鮮だった
そのため日を追うごとに二人は勇者たちに懐いて行った
数日後
勇者ラルズラールが戻って来た
資料を複数持ち、勇者たちに渡すために
「戻った・・・。ああやはりこうなったか。すまないなガブリエーラ、リエ。勇者たちならお前たちを殺さないとふんで行かせた」
「ラルズラール様! 裏切ったのですか! 天死を」
「俺は始めから組みしてはいない。仕方なく手伝っているふりをしているだけだ。愛しのマイハニーのためにな!」
勇者たちは思った
あれ? この勇者もしかして愛しの人の前ではポンコツになるタイプなのだろうかと
そこから勇者曰くマイハニーについての話が数時間続き、とりあえずはこの二人も味方に引き入れることができたのだった
「すまなかったな。二人を騙す形になってしまった」
「いいえ、私たちはラルズラール様についてきたのだから、共にあります」
「ううううう、ラルズラール様ぁ」
当然のように二人はラルズラールと共に進むと決めた




