102 メスケモ獣人の国へ2
何事もなくあっさり獣人国の港に到着
正確には獣人共和国になるのかな?
獣人国ワイルドハートと同盟国であるアキュシュルって国の港町
降りてからキョロキョロと景色、営み、あと市場なんかを見ていると突然後ろから声をかけられた
「おい! そこのでかいの!」
何だ失礼な奴だなって思いながら振り向くと、犬、猿、雉の獣人たちが立っていた
「こらゴエン、何ですかその物言いは。アマノのお弟子さんですよ? 礼節を持ってですね」
「ああ、おれはそう言うのいいわ」
「アホ! お前はまったく!」
犬獣人と雉獣人に拳骨される猿獣人
三人とも仲がいいみたい
多分それぞれの国の王子と王女かな?
「すみませんネネコ姫、アマノから話は聞いています。私はフワイ、こっちはハケン、この阿呆はゴエンです」
「おう! 俺がゴエンだ! よろしくなでかいの!」
「だから! 失礼! ですよ!」
何度も拳骨されるゴエンさん
僕は別にいいんだけどね。確かにでっかいし
「俺がハケンだ。アマノに弟子ができるとはな。感慨深いものだ」
三人とも気さくで気の良さそうな人物だ
長年一緒に連れ立っていたんだろうなって分かる
ここにアマノ師匠が加わった四人が幼馴染らしい
師匠もこのテンションなんだろうか?
「ごめんなさいね。それじゃあ案内するからついてきて。今日中にはワイルドハートの首都には付けると思うわ」
「馬車だと二週間以上はかかるけどよ。フワイのとこの空運サービスならひとっとびだぜ」
どうやら人を乗せてそれを飛んでいく飛行機やヘリみたいなサービスがあるらしい
それならと僕らはお世話になることにした
すでに港町にその空運部隊がいるらしく、ただついて行くだけで乗れた
雉獣人たちによる空運部隊はキリッとした顔立ちで洗練されているように見える
僕らは籠状の乗り物に乗ってただ座るだけ
「では出発します。最初だけ少し揺れるので手すりにつかまっておいてくださいね」
フワイさんの言う通り、掴まってないとひっくり返りそうな揺れが起きた
でもその後は快適も快適
優雅に空の旅を楽しみつつ驚くような速さで飛んだ
この速さで飛んでも僕らに影響がないのは、籠に防御の魔法をかけているかららしい
そうじゃないと顔面が酷いことになってたかもね
空から見える景色は絶景で、特にサクラははしゃいでいた
凄い魔法を使えるけどやっぱり子供だね
そうホンワカした気分でサクラを見ていたらその横でフェディもはしゃいでいた
彼女が旅していたころはこのサービスはなかったらしい
「すごいですよ姫! わー、人が豆粒みたいー」
なんて子供っぽい感想を言って楽しんでいる
うん楽しそうでなにより
そうして夕方ごろ、僕らはワイルドハート首都、ハートに到着した




