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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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勇者の旅5

 一行は特になんの怪しい所も見つけられず、結局大聖堂まで戻って来た

「ナナミ、ちょっといい?」

 ミリに耳打ちされるナナミ

「実はさ、さっきから殺気を感じてるのよねー」

「あの、えっと、ご、ごめんなさい、私にはそういうユーモアはなくて」

「違うよ! 意図せずダジャレみたいになっちゃっただけでそう言うことじゃないよ! そうじゃなくて本当に殺気がこっちに向けられてるんだよ。あたしたちに向けて結構強い殺気!」

「敵か?」

「うん、振り向かずに聞いて。あたしらの後ろ50メートルくらいのところにいる二人組。うまくこの国の信徒に擬態してるみたいだけど、殺気が駄々洩れで隠せてない」

「すごいなミリ、よくわかるもんだ」

「感心してないで警戒してください。私が拘束しましょうか? 植物ならどこだろうと咲かせられるから」

「いえ、私がやります。私なら傷つけずに捕らえれそうなので」

 とらえれば情報を聞き出せると考えたナナミ

 以前戦った偽勇者と天使の二人組は覚醒したばかりでコントロールができず、生まれる前まで時を戻してしまった

 だが今は違う

 自信で練習し、すでにある程度はコントロールできるようになっていた

「そうですね~。ナナミさん、お願いします~」

 アリアの答えに全員がうなづき、ナナミは力を発動した

 全てが止まった世界でナナミだけが動き、二人をぐるぐる巻きにした

 さらに自身に力を使い、時間を加速させて二人を大聖堂のラルズラールの部屋まで運んでさらに拘束を強めてしっかりと椅子に縛り付けておいた

 これがたった十秒で行なわれた

 他の勇者たちにとっては本当に一瞬の出来事

 気づいたら目の前からナナミが消えていた

 ラルズラールの部屋に行くことを聞いていたため急いで大聖堂内に入った

 パスを持っているためすぐに通される勇者たち

 部屋の中では何が起こったのか分からないと言った二人の少女と、ゼェゼェと息の荒いナナミがいた

「なんなのよ、これ・・・なんで捕まってんのよ!」

「うううう、なぜ、なぜでしょう? ぐすっ、お願いです、私はどうなってもいいので、うぐぅ、ガブリエーラはどうか、助けて下さい。よよよ」

「何言ってんのよリエ! あんたが助かりなさい! 私を殺しなさいよ勇者!」

 二人はワーワーとわめくが、トアが近づき冷静に告げる

「殺すつもりはないでありますよ。情報さえ吐いてくれれば」

 その目は冷たく、情報がないなら殺すというような冷酷な一面が垣間見えた

「ヒッ」

 その目を見た二人は恐怖で黙り込んでしまう

 リエにいたっては粗相をしていた

 二人共手が使えなければ何の力も発揮できない

 そのため今は見た目通りの少女の力しかなかった

「は、話せない。話したら、殺されるもの。ど、どっちにしろ死ぬなら、お願い、私達二人を同じところに埋葬して欲しい。この子と、離れたくないから」

「ううう、ガブリエーラ、私も一緒にいたい、ぐすっ、うええええん」

 自分達をあまり歳の変わらない二人

 取りあえずは二人を捕まえたままラルズラールの帰りを待つことにした

「情報、ラルズラールに聞けばよかったんじゃない?」

「いや、聞いただろうミリ。情報が洩れれば恐らくそれが伝わり、命を奪うのかもしれない。ラルズラールもそうである可能性が高い。ここには監視の目がないとは言っていたが、念のため彼を待つ方がいいだろう」

 二人は大人しく縛られ、とりあえず粗相をしたリエを着替えさせるためオセルのみが外に出された

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