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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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144/162

101 メスケモ獣人の国へ1

 カイナさんの撫でくりも終わり、僕らは翌日に向けての旅の準備を始めた

 明日からは獣人の国に行く予定

 師匠の特訓はあとは実践で身につけろとのことなので、僕らは旅立つ

 ちなみに獣人国に行けば師匠の友人たちが待っていてくれるらしい

 犬獣人の王子、猿獣人の王子、そしてアルスランドの情報を色々調べてくれてる雉獣人の王女の三人だ

 すでに港の方に集結してくれているとのことなので会うのが楽しみ

 獣人は僕らビーストと違って人に見た目が近い

 ビーストとの混血ってわけじゃなくて、ちゃんと獣人って一種族だ

 僕らが人と交わっても遺伝子が結構違うから子供は生まれないのよね

 ビーストはビースト同士でしか子供ができない

 だから僕にも許嫁がいるわけだけどね

「本当にお世話になりました師匠、先生」

「はい、これからも精進してください。あなたはきっと私と同等かそれ以上に強くなれるはずですから」

「が、頑張ります!」

 師匠はニコリと笑ってふわりと宙に浮かぶとぼくの頭を撫でた

「あーずるい姉様。私もネネコ撫でたい!」

「私も!」

 黒白姉妹が僕をよじ登って頭を撫でり撫でりし、そのあとコミネさんも撫でてくれた

 耳の後ろのとこ気持ちいいです


 翌日僕らは船に乗り込んで獣人国を目指した

 よく出ていたアヤカシはすでにいない

 アヤに変わったからね

 遥か昔から島々を荒らし、何度倒しても復活していた災害

 もうその被害はでないと願いたい

 アヤはいい子だし、大丈夫だと思う

「姫様、獣人国での情報収集はその雉獣人の姫にお聞きするということでよろしいのでしょうか?」

「そう、かな? 会ってみないと分からないんだけど、まあアルスランドの情報はこっちでも調べないとね。勇者ラルズラールが何を企んでるかまだ分からないし」

 雉獣人の姫フワイさんは忍。この世界でも特殊な職業で、間諜や情報収集、はては暗殺までこなすという

 侍大将がいるんだから忍者もいるんじゃないかと思ってたけど、やっぱりいたのか

 船では数時間の距離らしいからすぐ着くっぽい

 アヤカシがいなくなったから最短距離でいけるようになったのが大きいみたい

「船旅苦手~」

 サクラが酔ってグロッキーになってる

 あれ? トウゲンに来るときは特に酔ったりしてなかったのにどうしたんだろう?

「これはあれね。妖力酔いだわ。エルフとか魔法に特に強い適性を持ってる種族は妖力を使えないし、妖力が体内魔力に影響を与えて妖力酔いを起こすの。サクラは今妖力で体内魔力バランスが崩れてるんだわ」

 リーリーのおかげで原因が分かったけど、これリーリーの神聖魔法じゃ治らないみたい

「治す方法はあるわ。サクラから妖力を吸ってあげればいいのよ」

「妖力を吸う?」

「ええ、キッスね。キッスしなさい」

「キ、キス!?」

「そうよ。これふざけてないからね。真面目に言ってるから」

「そうですね姫様。リーリーは本当のことを言っています。キスで吸ってあげてください」

「苦しいよ~ネネコ~」

 うう、サクラが涙を流してこっちをウルウルとした目で見てくる

「わ、分かったよ」

 僕はサクラを抱き上げてキスをした

 そして妖力を口から吸いだすイメージで吸う

 すると本当に妖力がサクラから出てきて僕の中に入り込んでいった

「ありがとうネネコ! スッキリ~」

 おお、元気になった

 ま、まあ猫とキスするみたいなもんだからサクラも平気・・・

 ちょ、なんで顔赤くしてこっち見てるの?

 トロンとしないでトロンと

 取りあえず落ち着いたサクラに水を飲ましてしばらく休んでおくように言った

 そんなこんなでもうすぐ獣人国ワイルドハート国だ

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