99 メスケモの鬼人国観光6
帰ってきて早速倒した蛇魔物の調理が始まった
意外と大きいから砂漠のが大変そうって思ったけど、鬼三姉妹が刀であっという間に卸してしまった
かば焼き用、煮物用、唐揚げ用などなど
内臓を処理してしばらくお酒に漬けておけば臭みが抜けて、様々な料理に使えるんだって
特にかば焼きをから揚げは絶品らしい
料理はコミネさんがしてくれた
手際よく煮て焼いて、まずはかば焼きが出来上がった
タレの香りが鼻を突いてよだれが出て来る
「はい、まずはお重です。鰻のお重のようにしてみました。味は少し違いますが、中々行けると思いますよ」
お箸ですくって食べてみる
「う、うっま!」
肉はホロホロで柔らかくて、じわっと甘い脂が染み出て、それがタレと絡んで極上
ご飯にあまりにも会いすぎている
「できました、煮つけです」
さっきお重用のを作ってるときに煮つけも同時進行していたらしい
こっちは圧力がかけられていて骨まで柔らかい
「美味しい~」
ハクラちゃんとクロハちゃんはすでにお重を山のように積んでいた
あの一瞬でこれほどの量を・・・。恐ろしい子たち
「次ができましたよ。から揚げです。我ながら自信作です」
丁寧に味付けされたから揚げは外はサクッとしていて中は柔らかく、肉汁が溢れる
お重の時は魚の味だったのにから揚げになると鳥肉の味だ
確かにこの蛇肉、いろんな調理法に合いそうだね
お肉はまだまだまだまだある
その日はとにかく食べてすごした
から揚げがめちゃくちゃに美味しかったので大量に食べました
僕らのお腹を満たすほどの量だった
もう、ない、けど・・・
翌朝
突如ハクラちゃんにドスンと上に乗られて僕は起きた
お腹じゃなく顔の上なのがハクラちゃんらしい
あとパンツは履いて欲しい。ダイレクトアタック・・・
「ネネコの毛、フワフワで気持ちいい~」
あきませんあきません、この子変な目覚めを得ようとしてる! とにかくこれ以上は危険だからすぐ辞めさせた
「もうちょっとやりたかったー」
「だめです!」
僕はハクラちゃんを肩車で運んでクロハちゃんに受け渡した
「ハクラだけずるい」
「クロハちゃんもあとでやってあげるから、とりあえず朝ごはんたべよっか」
双子を席につかせる
「ネネコ、ありがとうございます。すっかり二人に懐かれたようで師匠として、姉として嬉しいです」
双子ちゃんはすごくなついてくれてる
まあ僕としても妹が出来たみたいで嬉しい
サクラだと娘っぽいからね
いや、うん、同い年だったこの双子
朝食を終えると突然アヤが走ってきて僕のお腹に頭突きをかましてきた
「ぐへぁああ!!!」
とんでもない力だこの子、僕の腹筋をぶち破るなんて
「ネネコ、遊ぶよ!」
「あ、遊ぶ?」
「うん、オリは空に行きたい」
「は? え?」
そう言うと僕を抱え、いきなり飛び上がり、城の天井を突き抜けて空へ高く高く舞い上がった
「アバババババババババババ!!!」
「高い高いの! オリでもお空を飛べたの!」
「や、やめてぇえええ」
「おお、ネネコも楽しそうで何より」
「お、降ろしてくれるかな? アヤ」
「え? もっと高く?」
「言ってない言ってない」
でもしばらくの間彼女は降ろしてはくれなかった
雲を突き抜けてさらに高く上がり、そこから見る雲海はとても綺麗だった
「うわぁ」
「今日飛べることが分かったから、ネネコに見せてやりたかったの」
「なんで僕? お母さんのアマノさんがいるでしょ」
「ママは怖いから無理!」
あ、まあ、怒ったらこわそうだもんねあの人
それからしばらく雲海を眺めてから僕らは城に戻った
アヤカシって空を飛んだ記録はないけど、アヤになってからは力が解放されたのかな?




