98 メスケモの鬼人国観光6
翌日
ひとまずアヤは大丈夫かな
今日は朱炎鳥という綺麗な赤色の鳥がたくさん住む湿地帯に行くことになった
どんな鳥か分からないけれど、神秘的で観光の目玉になってるらしい
「湿地帯には魔物も出ますので、お気をつけて」
「大丈夫だよ」
「油断なさらないでくださいねネネコ。鬼蛇という危険な魔物がこの湿地帯に潜んでいるのです。油断すれば底の見えない沼地に引きずり込まれて捕食されてしまうのです。クワバラクワバラ」
「警戒するよちゃんと」
湿地帯はかなり広くて、蓮の花だたくさん咲いてて綺麗
その湿地帯にはところどころに足場があって、その足場に向けて橋がいくつもかかっている
そして湿地帯の沼地にフラミンゴのように立っている真っ赤な羽を持つ鳥が、朱炎鳥だ
あまりにも綺麗で、幻想的というか、神秘的で、まるで神話の世界に入り込んだみたい
「どうです? 美しいでしょう。朱炎鳥は片足で立ち、沼地に住む小さな魚や虫を食べて暮らしています。その羽は飾りにも用いられる高価なもので、火に対する耐性を付与できるのです。さらにオスとメスでは違いがあり、オスのほうが尾が長く、これはメスの気を引くためと言われており、さらには踊りによってメスへの求婚を行って・・・」
どうしよう、コミネさんの解説が止まらない
あとから聞いた話だけど、彼女は大の鳥好きらしくて、趣味はバードウォッチングとその鳥を写生することなんだとか
通りで鳥に詳しいわけだ
さらに言うと鳥魔物も好きみたいで、たまに一人で世界中を回って鳥や魔物鳥を観察、それを絵に描いて行ってるんだとか
その絵は芸術の域まで達していて、個展も開かれるほどだって
好きこそものの上手なれとはよく言ったものだよ
「そしてこの鳥を朱炎鳥と言うようになったわけなのです」
「すごい詳しいね」
「はい! 鳥は大好きなので! もっと話しましょうか?」
「あ、あはは、またの機会にお願いしようかな」
コミネさんに会ってから初めてここまで興奮してる姿を見たよ
まだであって数日だけど、僕のことを友達と認めてくれたのかな?
「もう少し奥へ行きましょう。この奥にはさらに多くの朱炎鳥がいるはずなので
大きく育った蓮の花で奥の方は見えない
もう少し進めばさらに多くの鳥たちを見れるからか、コミネさんは大興奮していた
そんな中、突然足に何かが絡みついてきた
「うわっ! 何かぬるぬるしたのがいる!」
僕は慌ててその絡みついたものを引っぺがした
それはミミズみたいな蛇だった
形はミミズにそっくりなんだけど、口があるし、そこからチロチロと舌が覗いている
口はかなり大きく開くみたいで、大きさから考えるとサクラやハクラちゃん達なら容易く呑み込めそうだ
まあでも、無理だよね
その前に二人に鰻の開きみたいにされちゃった・・・
「持って帰りましょう。かば焼きにするとおいしいので」
「え、これ食べるの?」
「はい、少し泥臭いですが、内臓を綺麗に処理すれば美味しいので」
まあうん、おいしい、のか
じゃあ食べるしかないよね
そんなこんなで最奥の湿地帯中心地についた
そこは湿地帯一面が真っ赤な鳥の絨毯になっていて、目を奪われるほどきれいな光景が広がっていた
神秘的だ。幻想的だ
良いもの見れた
たくさんの蛇魔物の死体を持ち帰ることになり、僕らは帰路についた




