93 メスケモの鬼人国観光1
修行はまだ完全には終わってないけど、よく頑張ったご褒美として観光の許可がおりた
リーリー、フェディ、サクラたちを連れて城下町に降りて来た
見れば見るほど昔の日本っぽい
かつてこの世界に来た異世界人の一団がこの地に様々な異世界の技術や情報を伝えたことで、このトウゲンは日本と同じような街並みになったらしい
彼らが伝えたものは数多く、木を組んで家を作る方法や、侍、忍という職業、城の建て方なんかもそうだ
ちなみに技術が現代日本くらいに進んでいない理由は、そうする意味がないからだ
住む家はこのくらいがちょうどよく、交通網なんかも魔法があるゆえに転移や転送であっという間
科学や医療が発達しないのも魔法があるから
一応異世界人が伝えてはいるから、薬なんかは結構発展してるらしい
まあそもそもフルポーションなんかがあるこの世界ではあまり必要ないんだけど
ちなみに異世界人、今も結構いるらしくて、異世界人同盟なんてのを組んで、悪さをするような同族の異世界人を捕まえたりもしているらしい
異世界人同盟か、一度会ってみたいな
転生者なんかも他にいるかもしれないしね
「ネネコ様、案内は私が務めさせていただきます。コミネと申します。よろしくお願いします」
コミネさんは妖怪族のスネコスリ族で、キンゲツ先生の養女らしい
アマノさんが妖魔に襲われたスネコスリ族の里に助けに行ったとき、両親を失った彼女を引き取ったんだって
それ以来妹として接しているらしいんだけど、本人は恐れ多いとかで一家人として働いているんだとか
努力もすごくて、この国の侍大将、他国で言う騎士隊長の一にまで上り詰めたんだとか
スネコスリ族の妖術はただ転ばせるだけっていうのを打ち砕いて、覚醒させて転じさせるって力にかえたんだ
事象を転じさせる、僕の力と似てるけど、僕のはなくす、なかったことにする力
まあ他にもできることはあるけど、コミネさんの力は起こったことの事象をいい方向に変えることもできるから、上位互換みたいな力だね
「よろしくお願いしますコミネさん」
「どうぞコミネと。私はただの侍大将です。姫であるネネコ様とは身分が違いますので」
「いえ、身分なんて関係ないです。コミネさんは尊敬できる人ですし、僕の方が年下ですし、何よりコミネさんもキンゲツ先生の娘なんだから、姫の一人でしょう? お互いそう言うのはなしで対等な関係で行きましょう」
「ですが・・・」
「コミネ姉様、ネネコ姫がこういっているのです。コミネ姉様は頭が固すぎます」
「そうだよ!」
白黒姉妹がなぜかついてきてるけどその通りだ
てかいつの間にこの子たちついて来てたんだろう? 気配を感じなかった
「分かりました、ネネコ姫、いえ、ネネコ、こちらのこともどうぞコミネと呼んでください」
少し打ち解けれたかな?
まあ真面目な人っぽいから丁寧口調は崩れないみたいだ
「では案内を開始します」
コミネさんと白黒姉妹について僕らは観光を開始した
ここに来るの結構楽しみだったんだよね




