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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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109/162

86 メスケモ修行する4

 次の日

 修行を付けてもらえることになってから忘れてたけど、キンゲツ王に不思議な宝物とか、迷宮みたいなものがないか聞いてみた

 星詠み族は今のところマジックアイテムに魂を移しているみたいで、宝物庫や迷宮にいる可能性が高い

 この城で気配がすることから宝物庫にいるかも

「ふむ、星詠み族か、聞いたことはあるが、うちにそんな魔道具あったか? ギンカ、どうだ?」

「そうですね、恐らく喋るというのが共通点でしょうか? それならほら、地下の武器庫にある妖刀が怪しいのでは?」

「おお、妖刀流星唱か! 遥か昔に突如喋り始め、流星を呼んでトウゲンに被害を出して封じられた」

「ええ、話的にあの妖刀が怪しいのでは?」

「そうだな、ネネコ姫、地下に行くか? 俺たちとしてもあの妖刀を持って行ってくれるなら助かるんだが」

「お願いします先生」

 キンゲツ王について地下の倉庫へ向かう

 宝物じゃなくて腫物みたいな扱いらしくて、封印を解くとまた流星を呼ぶ可能性があるため、今まで封印が解かれたことはない

「ここだ」

「どう?ベル」

 ベルは僕の手から離れて地面に着地し、倉庫の気配を探る

「ここだ。ここから仲間の気配がする」

「ふーむ、すごいな、その体ですさまじい力を感じる。星詠み族とはなんとも面白い種族だな」

「まあね、私もこの体でまさか天体魔法がまた撃てるようになるとは思ってなかったし」

「天体魔法、それが流星を呼べるってことか」

「そうだね。仲間が迷惑をかけたみたいで、私の方から謝るよ。すまない」

 ベルは深々と頭を下げた

「いや、過去のことだし、俺としちゃ別になにも思うことはないが、まあその謝罪受け取っておくよ」

 倉庫の扉を開けると、空間が歪むほどの魔力の流れが渦巻いていた

「うわ、なにこれ・・・」

「相当うっぷんが溜まってるみたいだね。それにこの気配もしかして」

 倉庫の奥には封印が施された箱が置いてある

 そこからこの魔力はあふれ出ていた

「うっわこれやばいな。開けて大丈夫かこれ?」

「私が結界を貼りますので、どうぞ開けてください」

 リーリーが神聖魔法で結界を貼り、僕は箱を恐る恐る開けてみた

「んあああああ!!! 怖いですぅうう!! おっきな獣があちきをにらんでいるのですぅう!!」

「睨んでないよ・・・。目つきは悪いかもしれない、けど」

「やっぱりか、アン。私だ、メグレズだ」

「メ、メグ姉さん!? うう、メグ姉さん・・・。なんで熊さんなのです?」

 泣いていたのにベルの姿を見て疑問の方が勝ったのか、泣きやんだ

「仕方ないだろう。色々体を変えてたらこれに定着してしまったんだ」

「そっか、メグ姉さんは一番力が強かったもんね。それで、そっちのおっきな猫さんは、だれなのです?」

「この方は私達を助けてくださっているビーストの王女、ネネコ姫様です」

「ひ、姫様ですか!? これは失礼したのです!」

「いや、大丈夫ですよ。でもよかったです。ベルの妹さんが見つかって」

「あ、あちきはメグ姉さんの従妹なのです」

 この妖刀ちゃんはアン・タリウスと言い、最強の天体魔法メテオの使い手らしい

 怖がりなため、その恐怖が一定以上に高まるとつい撃ってしまうみたいだ

 迷惑な話だけど、ベルと一緒にいれば問題ないとベルが言ってくれた

「よかったな妖刀流星唱。いや、アンって名前だったか」

「妖刀って響き好きなのです。そう呼んでくれていいのです」

 それからアンを引き取り、無事星詠み族は三人に増えた

 ちなみにこの子、蛇の指輪になってるリウスとも面識があったらしく、さらに不安が解消されたと喜んでいた

 アンのマジックアイテムというか、妖刀としての力は流星呼びで、任意の敵に隕石を墜とすことができる

 危なすぎるから使う機会はないけど、一応僕が腰に下げておいた

 ビーストテイルがあるから、アンにはただの飾りになってもらうけど、ベル曰く戦いが嫌いな子だからその方がいいとのこと

 とりあえず星詠み族が再び見つかったから、僕はキンゲツ王と修行に向かうことにした


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