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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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85 メスケモ修行する3

「お、戻ったか。よく馴染んでるな。だがこんなものではないぞお前の力」

「僕の力、空間を押しつぶす、みたいな力みたいなんですけど、どう思います?」

「ふむ、使ってみてくれ、もうかなり制御はできるようになったんだろ? ほれ」

 キンゲツ王が持っていたお酒を飲むための升を放り上げた

「えい!」

 升を力で押しつぶし、小石サイズまで縮小させる

「ふむ、見たところ確かに空間の力のようだが、それだけではないようだな」

「それだけじゃない?」

「まあ俺もこの目だけじゃ詳しく分からないんだが、アマノがいれば詳しく分かるはずだ」

「あ、そう言えば娘さんたちはどのような妖術を使うんですか?」

 キンゲツ王の娘三人

 それぞれ虹鬼、黒鬼、白鬼という希少な鬼人種らしい

 アマノさんが虹鬼らしいけど、何それきらめき?

 で、アマノさんの妖術が虹

 この力は虹色のように様々なことができるという万能な力

 空想を実現させ、絵空事、空論、どのような訳の分からないことだろうとできる

 あまりにも強い力のため周りに影響を与えかねない

 そのため妹たちはとんでもない力を持って生まれたとか

 クロハ姫は暗闇

 この力はブラックホールというか、吸い込み吸収する力らしい

 ただ、さらにその先があって、そうなると闇を支配するとか

 こわい・・・

 ハクラ姫は白氷

 その名の通り相手を凍らせる力

 ただこの力もさらに先がある

 その場の空気を支配する力で、突き詰めていく何もなかったことにする力になるんだとか

 どれもこれも見たことも聞いたこともないような恐ろしい力だ

 ここの王族ってちょっとおかしいのかもしれない

「さて、お前の力も先がある。精進しろ。今はまだ空間の縮小という物理現象を引き起こす程度の力だが、鍛えれば事象、概念に影響が与えれるようになるはずだ」

「ありがとうございますキンゲツ王」

 力は使えば使うほど伸びるらしい

 ただ、妖力の少ない他の地域で使えるのかな?

「心配はいらん。妖力は定着しているからな、お前なら一晩でも眠れば元通り回復するはずだ」

 なるほど、妖力は一度体に取り込むとそれ専用の回路ができるのかな

 そこから妖力は供給されるから、妖力のあまりない土地でも妖術は使える

 これなら国に戻ってもつかえるね

 工事の役に立ちそうだ

「ネネコ姫、もう少しここに滞在していてくれるか? アマノ達をお前に合わせたいしな」

「それは、いいんですか? できれば修行に付き合っていただけると助かるんですが」

「おうもちろんだ。しっかりと修行をつけてやる。ネネコ姫には俺より強くなってもらって、アマノの相手をしてもらいたいしな」

「そ、それは・・・」

 あんなとんでもない噂を聞いた後で彼女と戦うって、それはもう死ねってことなんじゃ

 だってあの噂全部本当だって言うんだもの

「大丈夫だ心配するな。練習試合ならアマノも手加減する、とは思う」

「確実じゃないんですね。僕、アマノさんに会ったあと死ぬんですね」

「いや、ちゃんと手加減するよう言い聞かせるから、大丈夫だ。いや、でもまあそれにしてもだ。ネネコ姫、ここまで早く力を身につけれたんだ。筋がいいぞ。まあクロハとハクラは十歳ながらすでに使いこなしてるけどな。ネネコ姫は二十代か? その輪枷でここまでの見込みが速いんだ。きっとアマノにも届くぞ」

「いやあの僕、まだ十歳なんですが」

「・・・。そ、そうか、それは失礼した」

 まあビーストは見た目から年齢が分かりにくい種族筆頭だし、間違えるのも仕方ない

 獣人たちの方をよく見てるならなおさらか

 とりあえずはアマノ姫が戻ってくるまではこの国に滞在することになった

 それまでの間は観光と修行かな

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