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大好きなメスケモになりました  作者: 香草(かおりぐさ)
2章

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84 メスケモ修行する2

 こうして修行をしてると昔を思い出すな

 父さんに剣術や様々な武術を教わっていた時のことをね

 父さんは普段はすごく優しい

 この人大丈夫か?ってくらに娘に甘いしベタベタだ

 けど修行時は厳しかった

 それこそ僕の骨が折れるくらいに木刀でぶん殴られたこともある

 まあその都度母さんが魔法で直してくれてたんだけど

 父さんは別に何かの流派の達人ってわけじゃない

 基礎は知っていたけど、ほとんどが我流だった

 僕が使っている剣術も父さんに習った我流の剣術が多い。だからフェディの剣術と比べると粗があると思う

 フェディとの合体技ができるのもビースト特有の動体視力があるおかげだからね

「よし、妖力がしっかりと行き分かったな。ちょっと発動して見ろ」

「どうやってやるんですか?」

「妖力をしっかりと意識してへそのあたり、丹田に力を溜めるイメージだ。で、それを放出だ」

「分かりました、やってみます」

 僕は言われた通りに妖力を溜めて放出してみた

 地面が震える

 闘技場がまるで隕石が落ちたかのように突如くぼんでクレーターになった

「え、え、何これ」

「やっぱとんでもない力持ってたか。お前の妖術は物理的なものじゃない。概念に影響を与える類のもんだ。俺の娘たちのようにな」

「概念に?」

「ああ、時間とか空間とか、心とか、夢とかな。そういう物理的に影響を与えにくい概念的要素に影響を与える力だ。どんな力なのかはこれからさらに精度を増して突き詰めて、そっから理解するしかねえな」

 クレーターになった闘技場は自動修復が始まっている

「いいかネネコ姫、妖術ってのは想いの強さも関係する。アマノは妹たちを守るって強い思いであそこまでの力を手に入れた。お前もそこまで行ける実力はあるはずだ。とりあえずはこの闘技場、自由に使っていいぞ。何かつかめたら言ってくれ」

「はい! ありがとうございます!」

 

 その後、修復の終わった闘技場で僕は一人妖術を体になじませていた

「フハハハ、なじむ!実に!なじむぞ!」

 テンションもハイな感じに僕は妖力を再びへそに溜めて放ってみた

 ゴガン!

 闘技場どころか周囲が凹む

「これ、どういう力なのかな? 取りあえずは地面をへこます、重力? 空間の重さを変えてるとか?」

 色々試してみる必要がありそうだ

 壊れては修復し、修復しては壊れ、闘技場の自動修復魔法半端ないです

 でも少しつかめて来たかも

 まずこの力、地面に限らず空中にも放てる

 空中に修復中の闘技場の破片を投げて、そこに力を放ってみると、石は粉々に砕けた

 それが重力によるものなのか、それとも空間をつぶしているのかは分からない

 どちらにせよ強力な力だ

 使いこなせるようになれば戦闘の幅も広がるだろうね

 次に射程距離を測ってみる

 闘技場はかなり大きいけど、ここの端から端まではこの力は届く

 空中にまた石を放り投げて力を使う

 十メートル、二十メートル、五十、百、一キロを超える

 この力、目に見える範囲ならどこでも届くみたいだ

 半径五から十メートルを押しつぶす力

 僕はある程度この力の使い方を理解したところでキンゲツさんの元へ戻った

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